一たび君を正しくして国定まる|5月9日のことです。
Release: 2018/05/09 Update: 2018/05/09
一たび君を正しくして国定まる
惟だ大人のみ能く君心の非を格すことを為す。(中略)一たび君を正しくして国定まる。(離婁上二十章)
ただたいじんのみよくくんしんのひをただすことをなす。(中略)ひとたびきみをただしくしてくにさだまる。(りろうじょうにじゅうしょう)
【訳】
ただ、徳の高い心ある人物だけが君主の良くない点を正すことができる。(中略)(だから、徳の高い心ある人物が)ひとたび君主を正しさえすれば、国家は安定する。
孟子一日一言、5月9日、今日の言葉です。
君主、トップの人間に良くないことを指摘するのは、徳の高い人間だけ。
自分のことも満足に出来ていない人間には指摘されたくないのは当然ですね。
徳とはやはり、正しい行いの出来ている人間ということになると思います。
トップの人間というのは、そのいう人を自分の周りに置くことが必要なんでしょうね。
自分一人でやれることには限度がありますからね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
其の揆一なり 先聖後聖其の揆一なり。(離婁下首章) せんせいこうせいそのきいつなり。(りろうしもしゅしょう) 【訳】 先の聖人(舜)も後の聖人(文王)も(生まれた土地や時代にもかかわらず)その行った道…
法を行ひて以て命を俟つ 君子は法を行ひて以て命を俟つのみ。(尽心下三十三章) くんしはほうをおこないてもってめいをまつのみ。(じんしんしもさんじゅうさんしょう) 12月20日、孟子一日一言の言葉です。…
成長の原理 成長とは、二者の対立が一つに統一されることによって、新しいものが生まれてくるのです。新しいものと申しましても、その本質は厳然として不変でありながら、そこに他のものを採り入れるのです。 家の…
ツバメは春きて、軒端に巣を作り、子を育てて、秋には南に飛んでいく。ミツバチは一団の社会を作って、けんかもしない。どのツバメは不幸でどのミツバチは幸福ということはない。 そうした中に、人間の社会だけは、…
才能とは磨かれるもの 井戸水も、これを鶴瓶で汲み出さなければ、地上にもたらして、その用に充てることはできず、また鉱物も鉱石もそのまま地中に埋もれていたんでは、物の用に立たないように、今諸君らにしても、…