一たび君を正しくして国定まる|5月9日のことです。
Release: 2018/05/09 Update: 2018/05/09
一たび君を正しくして国定まる
惟だ大人のみ能く君心の非を格すことを為す。(中略)一たび君を正しくして国定まる。(離婁上二十章)
ただたいじんのみよくくんしんのひをただすことをなす。(中略)ひとたびきみをただしくしてくにさだまる。(りろうじょうにじゅうしょう)
【訳】
ただ、徳の高い心ある人物だけが君主の良くない点を正すことができる。(中略)(だから、徳の高い心ある人物が)ひとたび君主を正しさえすれば、国家は安定する。
孟子一日一言、5月9日、今日の言葉です。
君主、トップの人間に良くないことを指摘するのは、徳の高い人間だけ。
自分のことも満足に出来ていない人間には指摘されたくないのは当然ですね。
徳とはやはり、正しい行いの出来ている人間ということになると思います。
トップの人間というのは、そのいう人を自分の周りに置くことが必要なんでしょうね。
自分一人でやれることには限度がありますからね。
今日も一日がんばります。
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