丸山敏雄

神様に会計を任せる|11月28日

丸山敏雄 2019/11/28公開

神様に会計を任せる ある田舎に疎開したまま、遠く南方に出ていた夫は亡くなり―その代わりに、夫の生前にその人格に打たれた人たちを四人もあずかって、昔覚えた芸道をわずかに口そそぎの料として暮らしている女性 ・・・

学びの道|11月26日

丸山敏雄 2019/11/26公開

学びの道 弟子の師に対する「情」は、絶対敬幕、尊崇無雑の絶対随順、その「義」は血縁の父子をも超えて、親子以上の親子、命の契りの上に立つものであった。 弟子がその師に絶対順従するが故に、その師のもつ有り ・・・

物にめぐまれるには|11月25日

丸山敏雄 2019/11/25公開

物にめぐまれるには 人は物質によって生命を保っている。ものがなくては、一日も生きていけぬ。物にめぐまれることが、幸福のもとである。 恵まれるというのは、どうすればよいか。「物を生かす」にある。 生かす ・・・

現在に生きる|11月24日

丸山敏雄 2019/11/24公開

現在に生きる 人は常に、現在の一瞬に生きている。そのほかは我はなく、これを外しては人生はない。 過去はすぎさった現在であり。未来は来ようとする現在である。ただ今に生きる、これが人生である。 現在の一瞬 ・・・

結婚|11月22日

丸山敏雄 2019/11/22公開

結婚 ほんとうを申しますと、男も女も、人の力の半分の働きしか持っていません。 ほんとうの男らしい50と、しんから女らしい50とがぴったりと合一して、ここに100%の人の力が現われるのです。 こうしてで ・・・

奇跡とは|11月21日

丸山敏雄 2019/11/21公開

奇跡とは 人が真心をうちこめて進んで喜んで全力を傾けた時、ことに純情の人が高い目的のために心を一つにして命がけの働きを集めた時、思いもよらぬケタはずれの見事な結果が現われる。これを、人間は「奇跡」とい ・・・

苦難は正義の友|11月19日

丸山敏雄 2019/11/19公開

苦難は正義の友 ある人は言った。 「難問題にぶち当たった時、もつれた糸をときほぐすような気持ちでこれにあたる。急いではならぬ、さわいではいかぬ。じっと見ていると、糸口が見つかる。静かに、一つひとつほぐ ・・・

はたらきと遊び|11月17日

丸山敏雄 2019/11/17公開

はたらきと遊び はたらきも、気持ちよくやっておればこれほど愉快なものはなく、はたらき自身が遊びとなる。 昔の人が、「芸に遊ぶ」といったのは、この境地をさしたのであろう。 そう見てくると、はたらきと遊び ・・・

空所をもつ|11月15日

丸山敏雄 2019/11/15公開

空所をもつ 恩師は私に「空所をもて」と教えてくれた。空所というのは、一家のだれも住んでいない部屋(神仏の間とか)があるように、一日に一度、職業と関係のない時間をもてといったことである。空なところとは、 ・・・

上達の道|11月14日

丸山敏雄 2019/11/14公開

上達の道 書道をはじめたほどの方であったら、早く上手になりたいと願わない人は一人もありますまい。 そして上達したいと念願する人は、導く師が上手にしてくれるのだ、と思っておられる方が大部分ではないでしょ ・・・