丸山敏雄

武士道が育んだ文化|7月30日のことです。

丸山敏雄 2018/07/30公開

武士道が育んだ文化 我が国の歴史上に、いわゆる中世という七百年、この時代は中堅階級の武士であったが、彼らは堅固な道義を築きあげて、社会生活をもちつづけたばかりでなく、日本文化の精髄を磨き出した。これは ・・・

準備はよいか|7月29日のことです。

丸山敏雄 2018/07/29公開

準備はよいか 準備はよいか。用意はできたか。 「用意周到」とは、物に関する方面だけでよいであろうか。 実はこの奥に、こうした物すべてを生かすか殺すか、そのノド首をぎゅっとおさえているものがある。 それ ・・・

幸福の原動力|7月28日のことです。

丸山敏雄 2018/07/28公開

幸福の原動力 働くには、こつがある。 それは、喜んで働くこと。進んで、尻がるに、腰がるに、かるがると働くこと。こうした働きが、真の働きである。 この働き、この喜びが、これが人生幸福の原動力であって、こ ・・・

交渉の心構え|7月27日のことです。

丸山敏雄 2018/07/27公開

交渉の心構え 一つの使命を持った交渉にあたるときは、その目的をしっかりと肚にいれることが第一そういう目的のために行うことを、準備する。そうしてすっかり忘れる。 向こうについたときは、「なんのために来た ・・・

尊卑と順序|7月26日のことです。

丸山敏雄 2018/07/26公開

尊卑と順序 同権であり、同じ力ではらいてこそ、夫婦のむずびは、いよいよかたくなる。もし、一方が弱いとすれば、結んでも切れてしまう。合一してゼロとなる場合、「+」と「-」の絶対値は常に等しくなくてはなら ・・・

失業しても|7月25日のことです。

丸山敏雄 2018/07/25公開

失業しても ある人が職を失った。会社の社長であった。しかし、「休んでなるものか、働くぞ」と決心して、家の前の掃除を始めた。 ある会社の門衛が欠けた。このごろ道をはくので評判の元社長の話があった。今まで ・・・

捨てる生き方|7月24日のことです。

丸山敏雄 2018/07/24公開

捨てる生き方 洋上で沈没したたくさんの船の乗客、その中で奇跡的にふしぎな命を助けられた人、それは何もかも捨ててしまって身一つであった人であった。 また、長途の行軍。ことに戦い利あらず退却の行軍を経験し ・・・

よろしく頼む|7月23日のことです。

丸山敏雄 2018/07/23公開

よろしく頼む 自転車も、乗りはじめに、馬にのるように「よろしく頼むぞ」といって乗ること、このとき人馬一体、という妙境が生まれてくるのです。 すべての機械・器具を、兄弟として扱うことが大切であります。 ・・・

よきお客ぶり|7月22日のことです。

丸山敏雄 2018/07/22公開

よきお客ぶり 「引き上げぶり」、これは出発にもまして大切なことである。 演説などが、最初の第一声が大切である以上、最後のむすびが肝要である。 噺家などは、出てくる第一声はたいして苦労しない。しかし最後 ・・・

出足をはやく|7月21日のことです。

丸山敏雄 2018/07/21公開

出足をはやく 「出足をはやく、引き足をはやく」 これは、世渡りの秘法である。 スポーツの正解では、ことのほかスタートがやかましい。 スモウでは立ち上がり、シキリで、ほとんど勝負が決まる。 この意味で、 ・・・