夫れ兵を鈍らせ鋭(えい)を挫き、力を屈し貨を殫(つく)さば、則ち諸侯其の弊に乗じて起らん。(作戦)|1月14日
夫れ兵を鈍らせ鋭(えい)を挫き、力を屈し貨を殫(つく)さば、則ち諸侯其の弊に乗じて起らん。(作戦) 夫鈍兵挫説、屈力殫貨、則諸侯乗其弊而起。(雖有智者、不能善後矣。) 「このように、軍隊が疲弊し、士気 ・・・
夫れ兵を鈍らせ鋭(えい)を挫き、力を屈し貨を殫(つく)さば、則ち諸侯其の弊に乗じて起らん。(作戦) 夫鈍兵挫説、屈力殫貨、則諸侯乗其弊而起。(雖有智者、不能善後矣。) 「このように、軍隊が疲弊し、士気 ・・・
其の戦いを用うるや、勝つも久しければ、則ち兵を鈍らせ鋭(えい)挫(くじ)く。(作戦) 其用戦也、勝久則鈍兵挫鋭。(攻城則力屈。久暴師則国用不足。) 「十万の大軍が敵と戦えば、たとえ勝つとしても、戦いを ・・・
凡そ兵を用うるの法、馳者千駟(ちしゃせんし)、革車千乗(かくしゃせんじょう)、帯甲十万(たいこうじゅうまん)、千里(せんり)に糧を饋(おく)れば、(作戦) 凡用兵之法、馳者千駟、革車千乗、帯甲十万、千 ・・・
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。而るを況(いわ)んや算無きに於(おい)てをや。(始計) 多算勝、少算不勝。而況於無算乎。(吾以此観之、勝負見矣。) 「成算が多ければいくさに勝ち、少なければ負ける。まし ・・・
夫れ未だ戦わずして廟算(びょうさん)するに、勝つ者は算を得ること多きなり。(始計) 夫未戦而廟算、勝者得算多也。(未戦而廟算、不勝者得算少也。) 「開戦に先立って、祖先を祀(まつ)るみたまやで彼我両軍 ・・・
卑してこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)してこれを労し、親しみてこれを離し、其の無備を攻め、(始計) 卑而驕之、佚而労之、親而離之、攻其無備、(出其不意、此兵家之勝、不可先伝也。) 「低姿勢にて出て油断 ・・・
故に、能してこれに不能を示し、用してこれを不用を示し。(始計) 故能而示不能、用而示之不用、(近而示之遠、遠而示之近、利而誘之、乱而取之、実而備之、強而避之、怒而墝之、) 「それゆえに、できるのにでき ・・・
兵は詭道なり。(始計) 兵者詭道也。 「いくさとは、しょせん、だまし合いであるのだ」 ここの”兵”とは戦争とか戦闘という意味。 この言葉ほど物議をかもしているものはない。兵法書としては、この語はあまり ・・・
計、利として以て聴かるれば、乃(すなわ)ちこれ勢いを為して、以て其の外を佐(たす)く。(始計) 計利以聴、乃為之勢、以佐其外。(勢者因利而制権也。) 「その計りごとが有利であるとして採用されるなら、次 ・・・
将吾が計を聴きてこれを用(もち)うれば必ず勝たん。これに留まらん。(始計) 将聴吾計用之必勝。留之。(将不聴吾計用之必敗。去之。) 「将軍がもしわたしの計りごとを聞き入れて用いれば必ず勝つでしょう。そ ・・・