人不善あるなく水下らざることあるなし|7月29日のことです。
Release: 2018/07/29 Update: 2018/07/29
人不善あるなく水下らざることあるなし
人の性の善なるは、猶ほ水の下きに就くがごとし。人不善あるなく水下らざることあるなし。(告子上二章)
ひとのぜんなるは、なおみずのひくきにつくがごとし。ひとふぜんあるなくみずくだらざるごとあるなし。(こくしかみにしょう)
【訳】
人の本性が善であることは、ちょうど水が低い方へ流れるようなものである。だから、人間の本性には不善なものはなく、水も低い方へ流れて行かないものはない。
7月29日、孟子一日一言の言葉です。
人は生まれながらにして善。
これこそ性善説ということなのでしょうか。
自然の摂理のように人は善であるとうことですね。
善であるというのに環境によっては変わってしまうことがある。
でも自然なことですから当然そこに向かう。
明日も一日がんばります。
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