仁とは人なり|12月6日のことです。
Release: 2018/12/06 Update: 2018/12/06
仁とは人なり
仁とは人なり。合わせて之れを言へば道なり。(尽心下六章)
じんとはひとなり。あわせていえばみちなり。(じんしんしもじゅうろくしょう)
【訳】
仁とは人の人たる徳である。この人徳を行うのは人である。それで、仁の徳と人の身とを合わせていえば、道というのである。
12月6日、孟子一日一言の言葉です。
仁というのは人。たしかにその通りです。
これは本能が求めるものでありながら行うのは容易ではない。
人間の思考は自分勝手に向かうように自己防衛していきます。
人を思いやる気持ちを持ち続けることはある意味苦行ともいえる。
人間の心は非常に複雑なものです。
論語や孟子はこのことを2500年たっても教えてくれる。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
覇・王 力を以て仁を仮る者は覇なり。覇たるには必ず大国を有つ。徳を以て仁を行う者は王たり。王たるには大を待たず。(公孫丑上三章) ちからをもってじんをかるものははたり。はたるにはかならずたいこくをたも…
巧ならしむること能はず 梓匠輪輿は能く人に規矩を与ふるも、人をして巧ならしむること能はず。(尽心下五章) ししょうりんよはよくひとにきくをあたうるも、ひとをしてたくみならしむることあたわず。(じんしん…
王の不智を或ふなきなり 王の不智を或ふなきなり。(中略)一日之れを暴めて十日之れを寒さば、未だ能く生ずるものあらざるなり。(告子上九章) おうのふちうたがうなきなり。(中略)一日これをあらためてとおか…
其の心に作れば其の事に害あり。其の事に作れば其の政に害あり。聖人復た起るも吾が言を易へじ。(とうぶんこうしもきゅうしょう) そのこころにおこればそのことにがいあり。そのことにおこればそのまつりごとにが…
顔淵曰く、「舜何人ぞや、予れ何人ぞや」と。為すあらんとする者は亦是くの若し。(滕文公上首章) がんえんいわく、「しゅんなんびとぞや、われなんびとぞや」と。なすあらんとするものはまたかくのごとし。(とう…