名を好む人|12月1日のことです。
Release: 2018/12/01 Update: 2018/12/01
名を好む人
名を好む人は能く千乗の国を譲る。苟も其の人に非ざれば、簟食豆羮も色は見はる。(尽心下十一章)
なをこのむひとはよくせんじゅうのくにをゆずる。いやしくもそのひとあらざれば、たんしとうこうもいろにみはる。(じんしんnしもじゅういっしょう)
【訳】
名誉心の多い人は(名誉をえるためであれば)大きな国でも譲るようなことをする。しかし、本当の無欲な人物でなければ、一杯の飯や一杯の汁のようなほんおわずかなものに対してさえ(それを惜しんだり、欲しがったりして、その欲深い)本心をあらわしてしまうものである。
12月1日、孟子一日一言の言葉です。
無欲になるというのは無理だと感じます。
無欲になることを求めることがすでに無欲でないような気もします。
聖人の道ですね。
欲望を抑えることは必要だから、それぞれに欲のままに行動すれば人間生活がおくれなくなるからこういう言葉があるんでしょうね。
今日も一日がんばります。
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