己れを枉ぐる者に|4月2日のことです。
Release: 2018/04/02 Update: 2018/04/02
己れを枉ぐる者に未だ能く人を直くする者あらざるなり。(滕文公下首章)
おのれをまぐるものにいまだよく人をなおくするものあらざるなり。(とうぶんこうしもしゅしょう)
【訳】
自分が不正を行っているような者が他者をまっすぐに正したということは、これまで聞いたことがない。
〇松陰は、「今の為政者は、政治と己の修養こそ根本であるということを分かっていない。人心は上の命令ではなく、好みに従うものである。だから、為政者たる者、ここに気付き、怠惰な気持ちを断ち切っり、戦場にいるつもりで民の先頭に立てば、黙っていても人民は従うであろう」と記している。
孟子一日一言、4月2日の言葉です。
これこそ道理ですね。
自分が正しくないのにというのはまさにその通りです。
人の上に立ち指示する人間が不正をしていて、どうしてその下の人達を正すことができるのでしょう。
正しくあることの大切さを感じますね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
其の戦いを用うるや、勝つも久しければ、則ち兵を鈍らせ鋭(えい)挫(くじ)く。(作戦) 其用戦也、勝久則鈍兵挫鋭。(攻城則力屈。久暴師則国用不足。) 「十万の大軍が敵と戦えば、たとえ勝つとしても、戦いを…
耳という心の関門 聞えぬことを無理に聞こうとして、聞き耳を立てたり、また聞いても聞かぬふりをしたり、耳をとおしてわが心を偽ることは皆、耳の機能をにぶらせ、耳を聞えなくすることである。 「風疎竹に来る …
書は精神の表徴 書道における姿勢は、単に字を書くときの身体の恰好だけでなく、文字となって表れるその人の精神の表徴であり、文字にあらわれる至誠の源泉であり、美的情操の凝りみちて、まさに発動しようとする充…
よろしく頼む 自転車も、乗りはじめに、馬にのるように「よろしく頼むぞ」といって乗ること、このとき人馬一体、という妙境が生まれてくるのです。 すべての機械・器具を、兄弟として扱うことが大切であります。…
毎日実行する 或る青年が、採用試験を通らなかったというので、何か心得はないか、ということであった。私は受験の心得を一通り話した後、「一日一回、今までしないことを毎日実行しつづけるがよい」と申した。 青…