我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、(虚実)|3月4日
Release: 2020/03/04 Update: 2020/03/04
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、(虚実)
我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、(攻其所必救也。)
「わが軍が戦いたいと思えば、たとえ敵が砦の壁を高く積み重ね、堀を深く掘って守りを固めようとしても、結局わが軍と戦わざるを得なくなるのは、(敵軍の救援に来るところを攻撃して、敵をおびきだすからである)」
こちらが戦いたいときは、敵が戦わざるを得ないようにしむける。その具体的な戦術としては、敵の糧道を断つ、敵が救援に来る地点を攻める、敵の主将を撃つなどがある。
其の必ず救う所を攻むればなり。と訓ずる。
3月4日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
戦わざるをえない状態をつくることが大事ですね。
”敵の虚を衝く”と孫子コンプリートにあります。
自軍が戦いたい状態の時は、相手が戦わなければいけない状態をつくること。
孤立させたり、トップを潰したり。
最小で最大の効果をあげなければいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
敵の撃つべきを知りて、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。(地形) 知敵之可撃、而不知吾卒之不可以撃、勝之半也。 「(前文とは逆に)敵を攻撃できるという自信があっても、味方の実力を把…
兵を用うるの法、十なれば則(すなわ)これを囲み、五なれば則(すなわ)これを攻め、(謀攻) 用兵之法、十則囲之、五則攻之、(倍則分之、敵則能戦之、少則能逃之、不若則能避之。故小敵之堅、大敵之擒也。) 「…
辞(ことば)卑(ひく)くして備えを益すは、進まんとするなり。辞強くして進駆(しんく)するは、退かんとするなり。(行軍) 辞卑而益備者、進也、辞強而進駆者、退也。 「敵の軍使が口ではへりくだったことをい…
故に兵は勝つことを貴(たつと)び、久しきを貴(たつと)ばず。故に兵を知るのは将は、生民の司命(しめい)、(作戦) 故兵貴勝、不貴久、故知兵之将、生民之司命、(国家安危之主也。) 「戦争は、勝つことが一…
絶地(ぜっち)には留まること無く、囲地(いち)には則ち謀り、死地(しち)には則ち戦う。(九変) 絶地無留、囲地則謀、死地則戦。 「③絶地(国境から遠く離れ敵の領土内にある地域)には長い間駐留しない。 …