故に其の戦い勝ちて忒(たが)わず。忒わずとは、其の措く所、必ず勝つ。已に敗るる者に勝つなり。(軍形)|2月11日
Release: 2020/02/11 Update: 2020/02/11
故に其の戦い勝ちて忒(たが)わず。忒わずとは、其の措く所、必ず勝つ。已に敗るる者に勝つなり。(軍形)
故其戦勝不忒。不忒者、其所措必勝。 勝已敗者也。
「それゆえ、その戦いぶりは勝利にまちがいない。まちがいないとは、打つ手打つ手がすべて勝利に結びつき、決して敗れることがないことをいう。なぜなら、そのような人は、戦う前から敗れている相手と戦うからである」
忒うとは、くいちがうとかまちがう、という意味である。
真のいくさ上手は、確実でムリのない勝ち方をするので、勝つのは当然であり、決して失敗しないものだ。
2月11日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
確実に勝てる戦い。
始まる前から勝っている。
子供と大人の喧嘩のように。
知識と力が必要ですね。
絶対的に強いものというのは相手を完全に潰さないもののようにも感じます。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
故に兵は勝つことを貴(たつと)び、久しきを貴(たつと)ばず。故に兵を知るのは将は、生民の司命(しめい)、(作戦) 故兵貴勝、不貴久、故知兵之将、生民之司命、(国家安危之主也。) 「戦争は、勝つことが一…
鳥の起つは、伏なり。獣の駭(おどろ)くは、覆なり。(行軍) 鳥起者、伏也。獣駭者、覆也。 「鳥が不意に飛び立つのは、その下に伏兵のいる証拠である。野獣が驚いて走り出すのは、その近くに敵の奇襲部隊がいる…
平陸には易きに処(お)りて高きを右背(ゆうはい)にし、死を前にして生を後にす。(行軍) 平陸処而右背高、前死後生。(此処平陸之軍也。凡此四軍之利、黄帝之所以勝四帝也。) 「④平地で戦う場合。身動きのし…
諄々翕々(じゅんじゅんきゅうきゅう)として徐(おもむろ)に人の言うは、衆を失えるなり。(行軍) 諄諄翕翕徐与人言者、失衆也。 「将たる者が、ぼそぼそと猫なで声で話しかけたり、ご機嫌をとうように静かな口…
敵の撃つべきを知りて、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。(地形) 知敵之可撃、而不知吾卒之不可以撃、勝之半也。 「(前文とは逆に)敵を攻撃できるという自信があっても、味方の実力を把…