欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し|10月15日のことです。
Release: 2018/10/15 Update: 2018/10/15
欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し
之れに附(益)するに韓・魏の家を以てするも、如し其の自ら視ること欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し。(尽心上十一章)
これにふ(えき)するにかん・ぎのいえをもってするも、もしそのみずからみることかんぜんたらば、すなわちひとにすぐることとおし。(じんしんかみじゅういっしょう)
【訳】
(すでに富んでいる者に、更に)韓氏や魏氏のような富を付け加えてやったとしても、その人が(自分に仁義の道が不足していうことを思い)満足しないようであれば、実に他の人々よりはるかにすぐれているといわなばならない。
10月15日、孟子一日一言の言葉です。
たまたま儲かってお金を得ても、仁義の道を極めようとする人はすぐれている。
そんなことを言ってるのでしょうか。
常に満足することなく道を求める。
なかなか出来ることではありません。
今日も一日がんばります。
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