涙のむこうに|10月23日のことです。
Release: 2018/10/24 Update: 2018/10/24
涙のむこうに
涙、これは怒るために出すものではない。怒れば毒素と変じて、己の肉体をはばみ、他人を害する。
ただ己の罪悪を深く感じて、私情私恨のすべてを消しつくし、涙に明け暮れるわび、ざんげ・・・。
これまでひそんでいた人間性が、我欲の衣と私情のアカをはぎとられ、えんえんと燃え、やがて聖愛の野に燃えさかる。
涙の洗浄によって、倫理生活に純愛の発見流露というはつらつと生きた浄地がうち開けてきた。
10月23日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
怒りは毒素と変じる。たしかにそうです。
腹が立つ、むかつく。そんなことでは毒が出るばかりです。
そして、それが他人をも害するというのはとでもいいことではありませんね。
涙を最近ながしていない。
心の洗浄ができていないのでしょうか。
毒をためない健康な状態になりたいものです。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
大きい動きにのる 人生は一つのリズムに乗って生活している。 大きい動きに、のることである。そのときそのとき、天候気候・自然・人事・心の動きのただそのままに、すべての現象に泰然として乗り、自若として居る…
毎日実行する 或る青年が、採用試験を通らなかったというので、何か心得はないか、ということであった。私は受験の心得を一通り話した後、「一日一回、今までしないことを毎日実行しつづけるがよい」と申した。 青…
恭・敬 難きを君に責むる、之れを恭と謂ひ、善を陳べ邪を閉づる、之れを敬と謂ひ、吾が君はずと謂ふ、之れを賊と謂ふ。(恭・敬) かたきをきみにせむる、これをきょうといい、ぜんをのべじゃをとづる、これをけい…
和は万物存在の原理 和は、芸術倫理の根底であり、万物存在の原理である。 和とは、一切物がその姿にあること、その位置にあること。 そして、それぞれの場を得てその全にある時、多ければいよいよ多く美しく、少…
偉人は自を凡夫と知る 真に偉大な人格というものは、決して自分自身を、偉大であるなどとは思わないでしょう。何となれば、現在自分のなめている苦しみを、単に自分一人だけのものとは思わず、世の多くの人々が自分…