芸術の意義|5月15日のことです。
Release: 2018/05/15 Update: 2018/05/15
芸術の意義
山の中に入り込むと、山は見えません。泳いでいては、海の偉大さはわかりません。ほんとうに生活そのものの意義ー実は自分そのものーーーを見きわめるためには、自分の生活・仕事から全く離れて、見るー客観するーーーことが必要になってまいります。すなわち、全く何もない所、空なる所ーーー空所ーーーが必要になってまいります。その空所が、芸術境であります。
生花、茶の湯、謡曲、芸道、または花造り、山登り、釣り、散歩などといったものが、すべてこうした意味をもつものだと思います。
丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、5月15日の言葉です。
自分の環境から離れて客観的にものごとを見るということは大切なことです。
仕事もまさしくそのように感じます。
そとから見てみる。
空所。
デザインもみちみちにデザインされたものよりも余白があるといいものです。
何もないこれが大切ですね。
人生もそうかもしれません。
余白や空所がいるのかもしれませんね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
月を見る心 十六夜、立待ち、居待ちと、半月もよく、弦月もよい。糸のような月が高杉の秀にかかった風情は、言葉にあらわされない。 しかし、月のその一面を常に地球に向け、太陽光線を受けて常にその反面が光って…
若し薬瞑眩せずんば 若し薬瞑眩せずんば厥の疾瘳えず。(滕文公上首章) もしくすりめいげんせずんばそのやまいいえず。(とうぶんこうじょうしゅしょう) 【訳】 薬は飲んでめまいがする位でないと、病気は治ら…
玉のごとき心で 家庭に暗影をなげるものは、不平等であり、わがままであり、怒りである。これらがつのってくると、争いとなる。 争いは、自分一人を中心としてものごとを考えることから出発する。人をさげすみ、人…
不仁なるかな、梁の恵王や 不仁なるかな、梁の恵王や。(尽心下首章) 【訳】 不仁であること、梁の恵王は。 ○松蔭は、「この一句が全体の骨子である。(土地が欲しいために無用な戦を起こし、自分の愛する子弟…
生きていることは恵み 世に喜びは多い。しかし「はたらき」の喜び、働く場所を得たよろこび、はたらきの自覚を得た喜び、これにまさる至純至高の歓喜はない。 私は一年半の独居静座の行によって、これを悟ったとき…