陰のかまえ|4月26日のことです。
Release: 2019/04/27 Update: 2019/04/27
陰のかまえ
陰のかまえというのは、一切を受け容れて、対立しない。すべての我を与えて、我なき心境、これは存在の窮極である。
対者がなくなるので、全一におり、統体の真に還る。すべてが我となって、すべてが身ずからにしてわかり、心の欲するところに従ってのりをこえない。これは、至人であり、至境である。これが、存在の陰である。
倫理のさかいでは、「ハイ」の一語につきる。すべてを受け容れる。この「ハイ」はすべてを受け容れる絶対境の表現である。
丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、4月26日の言葉です。
すべてを受け入れる「ハイ」。
そうなると対立はしないでしょうがとても難しいことでもあります。
それは訓練なのかもしれませんね。
思考はいつでも自分の都合のよい考えをしようとします。
それを少しでも抑制するのに必要ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
「大我」と「小我」 人には互いに助け互いに思う、二つの我がある。 「大なる我」は常に、国家にあり、民族にあり、世界にあり、文化にある。 「小なる我」は、おのおのその職場にあり、その仕事をはたらき、日々…
私が中学校長をしていた或るクラスに有名なシモヤケのひどい生徒がいた。 ある寒風の吹く日、生徒が教室で掃除をしている。はいって行くとそのシモヤケの生徒がいる。見ると雑巾を二本の棒ではさんで、板の上になで…
苦難を迎える心 苦難には、それぞれ原因がある。その原因は、すぐに自分で処置できることと、自分でどうにもならぬこととがある。 それが、苦難に出会った時、驚いたりきらったり恐れたりすると、目がくらんで―心…
元に還る 私どもは弱すぎるところがあって、すぐに危ない点がでます。これではぐあいが悪い。 お正月には、「おめでとう」。お盆には、祖先にお墓にお詣りをする。ときどき昔からやったことをして、「元に還る」と…
生命の糸 春風をはらんで、青空高く、いくつかのタコがあがっている。タコは風のまにまに上がったり下がったりおよぎまわっている。しかし、いつも一本の糸によって持ち主の手につかまれている。 人もまたこのよう…