険形は、我先ずこれに居(お)らば、必ず高陽に居りて以て敵を待つ。若し敵先ずこれに居らば、(地形)|5月24日
Release: 2020/05/24 Update: 2020/05/24
険形は、我先ずこれに居(お)らば、必ず高陽に居りて以て敵を待つ。若し敵先ずこれに居らば、(地形)
険形者、我先居之、必居高陽以待敵。若敵先居之、(引而去之。勿従也。)
「険しい地形では、味方が先に占拠していたら、必ず高所で日当たりのよい所に陣取って待つことである。もし敵が先にこの地を占拠していたら、(さっさと引き上げるのがよい。相手にしてはいけない)」
険しい地形では、先にそこを占拠した方が有利になる。だから、後からいった方は、撤退するのが一番であり、ぐずぐずしていたり敵を攻撃したりしてもムダである。
引きてこれを去る。従うこと勿れ。と訓ずる。
5月24日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
闘いの局面は常に変化する。
これもまた実践からのことでしょうね。
険しい地形では南側高地に陣をとる。
出来なければ撤退することが大事。
状況をしっかりと見て判断しなければなりませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
卑してこれを驕(おご)らせ、佚(いつ)してこれを労し、親しみてこれを離し、其の無備を攻め、(始計) 卑而驕之、佚而労之、親而離之、攻其無備、(出其不意、此兵家之勝、不可先伝也。) 「低姿勢にて出て油断…
来たりて委謝(いしゃ)するは、休息を欲するなり。(行軍) 来委謝者、欲休息也。 「敵の方から軍使をつかわして、おだやかに挨拶してくるのは、一休みして時間かせぎしようとしている証拠である」ここの”来たる…
水を絶(わた)れば必ず水より遠ざかる。客水を絶りて来らば、これを水の内に迎うる勿れ。(行軍) 絶水必遠水。客絶水而来、勿迎之於水内。(令半済而撃之利。欲戦者、無附於水而迎客、視生処高、無迎水流、此処水…
兵の情は速やかなりを主とす。人の及ばざるに乗じ、虞(はか)らざるの道に由り、 兵之情主速。乗人之不及、由不虞之道、(攻其所不戒也。) 「作戦の要諦は、なによりもまず迅速が大切である。敵のすきに乗じ、思…
故に、能してこれに不能を示し、用してこれを不用を示し。(始計) 故能而示不能、用而示之不用、(近而示之遠、遠而示之近、利而誘之、乱而取之、実而備之、強而避之、怒而墝之、) 「それゆえに、できるのにでき…