三軍すでに惑い且つ疑わば、則ち諸侯の難至らんかな。是を軍を乱し勝ちを引くと謂う。|2月2日
Release: 2020/02/02 Update: 2020/02/02
三軍すでに惑い且つ疑わば、則ち諸侯の難至らんかな。是を軍を乱し勝ちを引くと謂う。
三軍既惑且疑、則諸侯之難至矣、是謂乱軍引勝。
「こうして全軍に混乱が生じ不信感が植え付けられると、そのすきに乗じて、他の国々がすかさず攻め込んでくるであろう。これをみずから軍の統率を乱し、勝利から遠ざかる行為を重ねている、というのである」以上が君主がよけな口出しをして、軍の足を引っぱる三つの事例を説明している。
君主のかかる越権行為は、往々にして国を滅ぼす動機となる。トップと軍のリーダーは阿吽の呼吸よろしく息が合っていなければならない。
2月2日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
トップリーダーの仕事は最前線で指揮をとることではない。
そういうことなんでしょうね。
ある程度の規模になると大事そうです。
五、六人でも大変なのに20人とか30人とかになるとどうなるのでしょうか。
ざわっとしますが組織運営にはかかせない知識かもしれません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
とってもお得ですよ(笑) 我戦いを欲せざれば、地に画(えが)きてこれを守るも、敵、我と戦うことを得ざるは、(虚実) 我不欲戦、画地而守之、敵不得与我戦者、(乖其所之也。) 「前の例とは反対に、こちらが…
勝ちは知るべくして、為すべからず。(軍形) 勝可知、而不可為。 「勝利は予見することはできる。だが、勝利を無理に作り出すことはできない」 万全の準備を整え、敵にスキを見せなければたいていの場合は勝つ。…
軍、缻(ふ)を懸(か)くること無く、其の舎に返らざるは、窮寇(きゅうこう)なり。 軍無懸缻、不返其舎者、窮寇也。 「部隊の兵士が夜おそくまで酒を飲んで騒ぎ、いつまでも宿舎に帰ろうとしないのは、もはや進…
吏強く卒弱きを陥(かん)と曰う。(地形) 吏強卒弱曰陥。 「前文とは逆に、将校たちが強くて兵卒が弱い場合を、陥という」”陥”とは、窮地にはまりこむこと。ここでは、士気があがらず部隊が窮地に陥ることをさ…
我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地) 我得則利、彼得亦利者、為争地。 「わが軍がそこに占領したら戦闘上有利となるし、敵軍もそこを占領したら有利となる地域を争地という」”争地…