之れを餂る|12月18日のことです。
Release: 2018/12/18 Update: 2018/12/18
之れを餂る
士未だ以て言ふべからずして言ふは、是れ言を以て之れを餂るなり。以て言ふべくして言はざるは、是れ言はざるを以て之れを餂るなり。(尽心下三十一章)
しいまだもっていうべかrざるしていうは、これげんをもってこれをとるなり。もっていうべくしていわざるは、これいわざるをもってこれをとるなり。(じんしんしもさんじゅういちしょう)
【訳】
士でありながら、いってはならない場合にいうのは、いうことによって他者の心をさぐり取ろうとしているのである。いうべき場合はわざといわないのは、いわないことによって他者の心を引きつけようとしているのである。
12月18日、孟子一日一言の言葉です。
言うべきでない場面で言ってはならないことを言う。
そして言うべき時に言わない。
わかっていて出来る人は他人を計っている人。
さぐってどうするかが問題ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
人皆人に忍びざる心あり 人皆人に忍びざるの心あり。(公孫丑上六章) ひろみなひとにしのばざるのこころあり。(こうそんいかみろくしょう) 【訳】 人には皆、他者の苦痛や不幸をみれば、憐れみや痛みを感じず…
徳に周き者は邪世も乱す能はず 徳に周き者は邪世も乱す能はず。(尽心下十章) とくにまわきものはじゃせいもみだずにあたわず。(じんしんしもじゅっしょう) 【訳】 常に徳を修めることに周到な者は、どんなよ…
心を甚しと為す 権して然る後に軽量を知り、度して然る後に長短を知る。物皆然り。心を甚しと為す。王請ふ、之れを度れ。(梁恵王上七章) けんしてしかるのちにけいりょうをしり、どしてしかるのちにちょうたんを…
神農の言をなす者、許行あり。(滕文公上三章) しんのうのげんをなすもの、きょこうあり。(とうぶんこうかみさんしょう) 【訳】 (昔、鋤、鍬を初めてつくり、人民に農業を教えたという)神農氏の説いた教えだ…
顔淵曰く、「舜何人ぞや、予れ何人ぞや」と。為すあらんとする者は亦是くの若し。(滕文公上首章) がんえんいわく、「しゅんなんびとぞや、われなんびとぞや」と。なすあらんとするものはまたかくのごとし。(とう…