仁義礼智―得・失|8月4日のことです。
Release: 2018/08/04 Update: 2018/08/04
仁義礼智―得・失
仁義礼智は外より我れを鑠るに非ざるなり。我れ固より之れを有するなり、思はざるのみ。故に曰く、求むれば則ち之れを得、舎つれば則ち之れを失ふと。(告子上六章)
【訳】
仁義礼智という四つの徳は、外からもってきて、自分の心の表面飾り立てたものではない。もともと自分の心にある徳である。それなのに、人はぼんにゃりしていて、自覚していないだけである。だから自分から求めれば得られるが、放っておけば失ってしまうというのである。
8月4日、今日の孟子一日一言です。
いろんなことにぼんやりしているかもしれませんね。
自分のことこそ自分が一番わかっていないということがあります。
仁義礼智。
人が生まれながらにもっているもの。
これは人間に必要なものといことでしょうね。
集団で生活するのですから当然いえば当然です。
人を避けて生活することなどできませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
苟も王政を行はば四海の内皆首を挙げて之れを望み、以て君と為さんと欲す。齊・楚大なりと雖も何ぞ畏れん。(滕文公下五章) いやしくもおうせいをおこなわばしかいのうちみなこうべをあげてこれをのぞみ、もってき…
天下を有つ 匹夫にして天下を有つ。(中略)世を継ぎて以て天下を有つ。(万章上六章) ひっぷにしててんかをたもつ。(中略)よをつぎてもっててんかをたもつ。(ばんしょうかみろくしょう) 【訳】 身分の低い…
子路曰わく、未だ同じからずして言ふ、其の色を観るに赧々然たり。由の知る所非ざるなりと。是れに由りて之れを観れば、則ち君子の養ふ所知るべきのみ。(滕文公下七章) しろいわく、いまだおなじからずしていう、…
自得せんことを欲す 君子は其の之れを自得せんことを欲するなり。(離婁下十四章) くんしはそのこれをじとくせんことをほっするなり。(りろうしもじゅうよんしょう) 【訳】 心ある立派な人は、道なるものを自…
恒の産なくして恒の心ある者は 恒の産なくして恒の心ある者は、惟だ士のみ能くすと為す。(梁恵王上七章) つねのさんなくしてつねのこころあるものは、ただしのみよくすとなす。(りょうのけいおうかみななしょう…