共同生活体|8月20日のことです
Release: 2019/08/20 Update: 2019/08/20
共同生活体
夏の夕方、むし暑い軒下で腰をかけて見ていると、クモどもが、それぞれの綱をひき終えている。土の上をみると、そこここにアリの穴がある。私どもの家庭は、多くの生きものの共同生活体です。
尾のルリ色をしたトカゲが床下から出てきて、サッと庭木の間にかくれます。
イタチが一匹いて、私が朝早く起きて天をはらう高杉に向かって無言で立っておると、その前をそっと横ぎるのです。
こうした家にいる動物は、平素可愛がっておくと、家に異変があると、皆守ってくれるのです。
8月20日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
自然と生物を眺めている生活。
スローライフというのはこのような生活のことでしょうか。
忙しい生活を送ることがすべてではないと感じます。
自分の人生をどう過ごすかもまた自分自身ですね。
原点に立ち返ることも時には必要かもしれませんね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
神様に会計を任せる ある田舎に疎開したまま、遠く南方に出ていた夫は亡くなり―その代わりに、夫の生前にその人格に打たれた人たちを四人もあずかって、昔覚えた芸道をわずかに口そそぎの料として暮らしている女性…
子供の耳 子供の物の聞き方こそは、そのままほんとうの物の聞き方である。舌切り雀も桃太郎もただそのままに、真実の話だと信じ切って聞く。ここに正直な、聡明なよい日本国民が出来上がるのである。 我情をさし挟…
働きの報酬 働きには、必ず「報酬」がついてくる。 金銭でうける「報酬」は、多少があり、不公平があったりすかもしれないが、この自然にして当然に受ける報酬は、働きに比例して落ちもなく、忘れられもせず、必ず…
月を見る心 十六夜、立待ち、居待ちと、半月もよく、弦月もよい。糸のような月が高杉の秀にかかった風情は、言葉にあらわされない。 しかし、月のその一面を常に地球に向け、太陽光線を受けて常にその反面が光って…
門を出るとき、玄関を去るとき、ここに一つの引きしまりがつく。そのため多くの場合、門柱があり、看板があり、何か目じるしがある。これは、外部の人に対してだけ何か役に立つというものではない。私自らの心のくく…