兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争)|3月22日
Release: 2020/03/22 Update: 2020/03/24
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争)
兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。
「作戦行動の基本は、敵をあざむくことである。有利な状況をつくりだして行動し、しかも、兵力を分散させたり、集中させたり、状況に応じて変化させなければならない」
ここの”兵”とは、戦闘、戦術、作戦というような意味で、兵士という意味ではない。
”詐”とは、だますことである。
これは孫子の戦闘行為に対する基本的な認識を示している。
生命をかけ、食うか食われるかの戦闘行為では”詐”は許されるのだ。
3月22日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
しばしば賞するは、窘(くる)しむなり。しばしば罰するは、困(くる)しむなり。 数賞者、窘也。数罰者、困也。 「将軍が賞金や賞品を乱発するのは、困っている証拠である。逆に、やらたに罰を科するのも、指揮官…
正々の旗を邀(むか)うること無かれ。堂々の陣を撃つこと勿(な)れ。此れ変を治る者なり。(軍争) 無邀正正之旗,勿擊堂堂之陣,此治變者也。 「隊伍を整えて自信を以て進撃してくる敵を迎えうつべきではない。…
兵を用うるの法、高陵に向うこと勿れ。丘を背にするには逆らうこと勿れ。(軍争) 用兵之法、高陵勿向。背丘勿逆。 「戦闘上の法則には次のようなものがある。 ①高地に陣取った敵を、正面から攻撃してはならない…
故に夜戦には火鼓(かこ)を多くし、昼戦には旌旗(せいき)を多くす。人の耳目を変うる所以なり。(軍争) 故夜戦多火鼓、昼戦多旌旗。所以変人之耳目名也。 「そこで、夜の戦闘にはかがり火をたき、松明と鐘太鼓…
馬を殺して肉食するは、軍の糧無きなり。(行軍) 殺馬肉食者、軍無糧也。 「軍馬を殺して食べているのは、兵糧が底をついている証拠である」大切な軍馬まで殺して兵士が食べているとは、遂に食べるものがなく、よ…