兵を用うるの法、其の来らざるを恃むこと無く、吾を以て待つ有るを恃むなり。(九変〉|4月11日
Release: 2020/04/11 Update: 2020/04/11
兵を用うるの法、其の来らざるを恃むこと無く、吾を以て待つ有るを恃むなり。(九変〉
用兵之方、無恃其不来、恃吾有以待也。(無恃其不攻、恃吾有所不可攻也。)
「戦争にさいしては、敵が来襲しないように期待をかけるのではなく、敵が来襲できないようなわが方の備えを頼みとするのである。(敵が攻撃しないように期待をかけるのではなく、敵に攻撃のスキを与えないわが方の態勢を頼みとするのである)」
相手が動かないのを期待するのではなく、相手を動けなくさせるようなわが備えに頼るのがいくさ上手である。其の攻めざるを恃むこと無く、吾の攻むべからざる所有るを恃むなり。
4月11日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
人頼みの考え方を戒めていますね。
戦争だけではないですね。
わが方の備えを頼みにする。
希望的観測はもっとも問題が多い。
隙の無いように備えることが大切でしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
善戦者は上刑に 善戦者は上刑に服し、諸侯を連ぬる者は之に次ぎ、草莱を辟き土地に任ずる者は之に次ぐ。(離婁上十四章) ぜんせんしゃはじょうけいにふくし、しょこうをつらぬるものはこれにつぎ、そうらいをひら…
命名の意義 わが国では、昔から、造った品に名をつけていました。刀で申しますと、「菊一文字」とか、「浪切丸」とかいうのがあります。 人間の名づけは、元服の式、命名の式になります。一人前になったという印に…
人の地に入ること深くして、城邑(じょうゆう)を背(うしろ)にすること多きものを、重地と為す(九地) 入人之地深、背城邑多者、為重地。 「敵の領内深く進攻し、敵の城や都市に囲まれて戦う場合、そのような地…
生き甲斐 「生き甲斐のある人生の生き方」とはどういうのかと考えますと、結局それは、 (一)自分の天分をできるだけ十分に発揮し実現すること、 (二)今ひとつ、人のために尽くす という二か条で一応は十分と…
人は、縄をもっては、その肉体をしばる事はできるが、その精神をくびることは出来ぬ。 人の心をかなしばりにしばりつけるものは、ただ一の信(まこと)あるのみである。 「士は己を知る人の為に死す」(史記)と言…