塗(みち)に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城の攻めざる所有り、地に争わざる所有り。(九変)|4月7日
Release: 2020/04/07 Update: 2020/04/07
塗(みち)に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城の攻めざる所有り、地に争わざる所有り。(九変)
塗有所不由、軍有所不撃、城有所不攻、地有所不争。(君命有所不受。)
「道には、ときと場合によっては通ってはいけない所もある。敵軍でも、ときと場合によっては攻撃してはならない敵もいる。敵城にもときと場合によっては争ってはならない土地もある。(そして、たとえ君主の命令であっても、ときと場合によっては従っててはならないものもある)」
”君命に受けざる所有り”は『孫子』兵法の特長を示す言葉といえよう。
4月7日、孫子・呉子一日一言(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
九変を望まれる。流れが変わるような動き。
何事にも流れが極端に変わるということがありますね。
現状を打破する大きな変化。
情況をよく見極めて一気に流れを変える。
これは現場の人間にしかわからないこと。
上司の命令でも従わないでやることが大事な場面もあります。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
是(こ)故に、百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、(謀攻(ぼうこう)) 是故、百戦百勝、非善之善者也。不戦而屈人之兵、(善之善者也。) 「このようなわけで、百回戦っ…
三軍すでに惑い且つ疑わば、則ち諸侯の難至らんかな。是を軍を乱し勝ちを引くと謂う。 三軍既惑且疑、則諸侯之難至矣、是謂乱軍引勝。 「こうして全軍に混乱が生じ不信感が植え付けられると、そのすきに乗じて、他…
能く敵人にして自ら至らしむるは、これを利すればなり。(虚実) 能使敵人自至者、利之也。(能使敵人不得至者、害之也、故敵供能勢之、飽能識之、安能動之,出其所不趨,趨其所不意。) 「敵を引き寄せるためには…
勢いに任ずる者は、其の人を戦わしむるや、木石を転ずるが如し。木石の性は、(兵勢) 任勢者、其戦人也、如轄木石、木石之性、(安則静、危則動、方則止、円則行。故善戦人之勢、如転円石於千初之山者、勢也。)…
故に、兵は拙速(せっそく)を聞くも、未だ巧(こう)の久しきを睹(み)ざるなり。(作戦) 故兵聞拙速、未睹巧之久也。(夫兵久而国利者、未之有也。) 「したがって、短期決戦に出て成功した例は聞いたことがあ…