恭倹|5月7日のことです。
Release: 2018/05/07 Update: 2018/05/07
恭倹
恭者は人を侮らず、倹者は人より奪はず。(中略)恭倹は豈に声音笑貌を以て為すべけんや。(離婁上第十六章)
きょうしゃはひとにあなどらず、けんしゃはひとよりうばわず。(ちゅうりゃく)きょうけんはあにせいおんしょうぼうをもってなすべけんや。(りろうかみだいじゅうろくしょう)
【訳】
全てのことに恭しい人は他者をあなどらない。全てのことにしまりのある人は他者から貪り取らない。(中略)恭倹は(まごころから出るものであって)ただ見せかけの声色や笑顔でなされるものであろうか、決してそうではない。
孟子一日一言、5月7日の言葉です。
うやうやしい人のイメージがあまりなかったのですが、礼儀正しく振る舞う様ということらしいです。
世の中には知らないことがたくさんありますね。
普段うやうやしいとはなかなか使わない言葉です。
心からの礼儀を実践するように心がけなさいということでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
君子の徳は風なり 上、好む者あれば、下、必ずこれより甚しき者あり。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり、草は之れに風を尚ふれば必ず偃す。(滕文公上首章) かみ、このむものあれば、しも、かならずこれよりは…
志士は溝壑にあるを忘れず。勇士は其の元を喪ふを忘れず。(滕文公下首章) ししはこうがくにあるをわすれず。ゆうしはそのこうべをうしなうをわすれず。(とうぶんこうしもしゅしょう) 【訳】 志士は(正しい道…
天の将に大任を③ 人恒に過ちて然る後によく改め、心に苦しみ慮に衡はりて、而る後に作り。色に徴わし声に発して、而る後に喩る。入りては則ち法家払士なく、出でては則ち敵国外患なきものは国恒に亡ぶ。然る後に憂…
天下を服す 善を以て人を服する者は、未だ能く人を服するものにあらざるなり。善を以て人を養ひて、然る後に能く天下を服す。天下心服せずして王たる者は未だ之れあらざるなり。(離婁下十六章) ぜんをもってひと…
欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し 之れに附(益)するに韓・魏の家を以てするも、如し其の自ら視ること欿然たらば、則ち人に過ぐること遠し。(尽心上十一章) これにふ(えき)するにかん・ぎのいえをもってす…