惟だ心の謂うか|8月14日のことです。
Release: 2018/08/14 Update: 2018/08/14
惟だ心の謂うか
孔子曰く、「操れば則ち在し、舎つれば則ち亡ふ。出入時なく、其の郷をしるなし」と。惟だ心の謂か。(告子第八章)
こうしいわく、「とればすなわちそんし、すつればすなわちうしなう。でしゅつにゅうときなく、そのきょうをしるしなし」と。ただこころのいいか。(こくしだいはっしょう)
【訳】
孔子は「固く守ればあるが、放っておけばなくなってしまう。出るにも入るにも決まった時はなく、また居場所も分からない」といわれた。これは心のことをいわれたものであろう。
8月14日、孟子一日一言です。
それほど捉えどころのないものが心ということなんでしょう。
実際に自分自身でさえこう考えてはいけないということが分かっていても直観的に動くといものでもあります。
イラっときた時にそれをその状態のまま過ごすということも出来ますし、一瞬で何か辛いことでもあったんだろうかと変化させることも出来ます。
固く守るというのは意識するということでしょうか。
心の訓練に孟子や論語はなる気がします。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
葛伯放にして祀らず、湯、人をして之れを問はしむ。(滕文公下五章) かっぱくほしいままにしてまつらず、とう、人にして之を問はしむ。(とうぶんこうしもごしょう) 【訳】 葛の(国の)伯爵はわがまま者で、先…
考の道 どんな境遇の人でも親によって成長しないものはない。にもかかわらず、最も低いレベルにあるのもまた、親に対する考のみちであろう。 或る者は大変親に世話になっていると考え、他の者は親はカタキでこそあ…
五覇 五覇は諸侯を摟きて以て諸侯を伐つ者なり。(告子下七章) ごははしょこうをゆきてもってしょこうをうつものなり。(こくししもななしょう) 【訳】 五人の覇者は天子の命令を受けず、勝手に味方の諸侯を引…
天民の先覚者なり 天の此の民を生ずるや、先知をして後知を覚さしめ、先覚をして後書を覚さしむ。予れ将に斯の道を以て斯の民を覚さんとするなり。予れ之れを覚すに非ずして誰れぞや。(万章上七章) てんのこのた…
天の将に大任を② 故に天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめ、その体膚を飢えしめ、其の身を空乏にし、行其の為す所に払乱す。心を動かし性を忍び、其の能くせざる…