故に兵は勝つことを貴(たつと)び、久しきを貴(たつと)ばず。故に兵を知るのは将は、生民の司命(しめい)、(作戦)|1月22日
Release: 2020/01/22 Update: 2020/01/26
故に兵は勝つことを貴(たつと)び、久しきを貴(たつと)ばず。故に兵を知るのは将は、生民の司命(しめい)、(作戦)
故兵貴勝、不貴久、故知兵之将、生民之司命、(国家安危之主也。)
「戦争は、勝つことが一番大切であり、長く戦うことがねらいではない。だから、いくさの真の道理をわきまえた将軍こそは、国民の生死をつかさどる人間であり、(国家の安危を左右する人物であるのだ)」
”兵貴勝 不貴久”は作戦篇の結論である。戦争は速やかに勝たねばならない、という道理を理解している将軍こそが、国と人民の命運を託すに足る大人物だというのである。
かっこ内は、国家安危の主なり。と訓ずる。
1月22日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
短期決戦。
これに尽きるんでしょうね。
勝てるかどうかを事前に情報を集め、やるとなれば長びかせない。
勝てる土俵にいることが大事ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
水を絶(わた)れば必ず水より遠ざかる。客水を絶りて来らば、これを水の内に迎うる勿れ。(行軍) 絶水必遠水。客絶水而来、勿迎之於水内。(令半済而撃之利。欲戦者、無附於水而迎客、視生処高、無迎水流、此処水…
敵撃つべきを知り、吾が卒の以て撃つべきを知りて、(地形) 知敵之可撃、知吾卒之可以撃、(而不知地形之不可以戦、勝之半也。) 「敵に勝つ自信があり、味方は勝てるだけの実力を持っていると認識していたとして…
吏強く卒弱きを陥(かん)と曰う。(地形) 吏強卒弱曰陥。 「前文とは逆に、将校たちが強くて兵卒が弱い場合を、陥という」”陥”とは、窮地にはまりこむこと。ここでは、士気があがらず部隊が窮地に陥ることをさ…
敵の撃つべきを知りて、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。(地形) 知敵之可撃、而不知吾卒之不可以撃、勝之半也。 「(前文とは逆に)敵を攻撃できるという自信があっても、味方の実力を把…
軍の擾(みだ)るるは、将の重からざるなり。(行軍) 軍擾者、将不重也。 「軍に秩序がなく、統制を欠いて乱れているのは、指揮官が無能で威厳が備わっていない証拠である」”将”とは将軍のこと。ここではその部…