昭々を以て人をして昭々ならしむ|12月9日のことです。
Release: 2018/12/09 Update: 2018/12/09
昭々を以て人をして昭々ならしむ
賢者は其の昭々を以て人をして昭々ならしむ。今は其の昏々を以て日をして昭々ならしむ。(尽心下二十章)
けんじゃはそのしょうしょうをもってひとをしてしょうしょうならすむ。いまはそのこんこんをもってひとをしてしょうしょうならしむ。(じんしんにじゅっしょう)
【訳】
昔の賢者は(必ずまず自分の徳を修め、それから後)自分の明らかな徳で他者を導いて、明らかにした。今の人は(自分の徳を修めることさえせず)自分は道義に暗いくせに、他者を導いて明らかにしようとしている。
12月9日、孟子一日一言の言葉です。
たくさんの講師の先生を見てきましたが、たしかにともなっていない人もいると思います。
自分もそんな一人かもしれませんね。
自分が出来ていないことを他人に行えというのはこくというものです。
まずは自分出来て初めて他人に言える。
そうでなければ人もまたすぐに気づくものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
動そのまま不動 万物万象ことごとく、常に変わりあらたまって、息(やす)む時がない。しかもそのまま、少しも「かわらぬ」。 「動」の側よりこれを見れば、常におやすみなく動いている。しかも、それが「不動」の…
為さざる所を為すなく、其の欲せざる所を欲するなし 其の為さざる所を為すなく、其の欲せざる所を欲するなし。此く如きのみ。(尽心上十七章) そのなさざるところをなすなく、そのほっせざるところをほっするなし…
凡そ兵の用うるの法、将、命を君に受け、軍を合し衆を聚(あつ)め、圮地(ひち)には舎(やど)ること無く、(九変) 凡用兵之法、将受命於君、合軍聚衆、圮地無舎、(衢地交合。) 「そもそも、軍を運用する場合…
唯一不抜の存在 まことに、人の優越があるのではない、上下尊卑があるのではない。またその能力にも、技芸にも、甲乙があり品評されるようなものではない。 人がその正常心にあって、その全に生き、その満に働くと…
正常心 動物は、本能によって、異常な働きをする。暗夜に物につき当らぬ。渡り鳥が、その方向を間違えぬ。 人は、そもそもそうした本心を持っているのであるが、我がままに堕して、そうした能力を失ってしまった。…