苦労の注意点
Release: 2022/06/24 Update: 2022/06/24
苦労の注意点
苦労ということについて、気をつけねばならぬのは、なるほど人間は、苦労によってその甘さとお目出たさとはとれましょうが、しかしうっかりすると、人間がひねくれたり冷たくなる危険があるわけです。そこで苦労の結果、かような点に陥ることなく、しみじみとした心のうるおいと、暖みとが出るようになるためには、平素から人間の道というものについて深く考え、かつ教えを受けておかねばならぬと思うわけです。【442】
#修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #日常 #毎日ブログ #毎日更新
苦労というのは実際に多々あるものですが、学生時代の葛藤などはそういう意味では良い苦労なんでしょうね。
自分が辛いとか苦しいとか感じるものを苦労というのでしょうね。
人によってその感じ方も様々なんだと感じます。
どう受け止めてどう実践するかという点が、うるおいとか暖かみになるほうが当然良いですね。
道を求めている場合はそうなるということなんでしょうね。
関連コンテンツ
準備は永く、味わうは一時 すべて物事というものは、これを準備するには、随分と永い時間を要するものですが、さて一たびそれを見るとか味わうことになりますと、それを準備するに要した時間の幾分の一にも足りない…
置土産 今諸君らの生活が、真に深く、かつ内面的に大きかったならば、諸君らの精神は、必ずや後に来る人々のために、一種の置土産となることでしょう。さらにまた、私共のように教職にある者としては、その精神は、…
山巓に立って分かること 人間は、どの下り坂をとるかということは、山巓に立って初めて分かるものです。諸君らに、私のこの言葉が何を意味するか分かりますか。むろん今は分からんでしょうが、もし諸君らにして、今…
持ち味を生ずる 一人の人間が、永い歳月にわたって明けても暮れても、常に心の底に持ちつづけて研究したことというものは、そこに一種独特の持ち味を生ずるものであります。【192】 #修身教授録一日一言 #森…
十年一道に歩む 世には、十年一道の一道を歩む人は少ない。ましてや二十年、三十年、一道の道を歩き通す人は稀である。恐らく百人中、二、三人しかあるまい。いわんや、五十年一道を歩むに至っては、千人中二、三人…