三軍の事を知らずして、三軍の政(まつりごと)を同じくすれば、則ち軍士惑うかな。(謀攻)|1月31日
Release: 2020/01/31 Update: 2020/01/31
三軍の事を知らずして、三軍の政(まつりごと)を同じくすれば、則ち軍士惑うかな。(謀攻)
不知三軍之事、而同三軍之政者、則軍士惑矣。
「その二は、軍の内部事情もわきまえないくせに、軍政に干渉し、将軍と同じように命令する場合である。これでは兵士はどちらの命令に従うべきかに迷い、軍の命令系統に混乱をきたすだけである」
軍政や軍令は将軍の権限に属する。君主がよけいな口出しをしたり、同じように命令をしたら、混乱がおきる。
軍内部のことは軍人にまかせるという雅量を君主が持つべきだ、と説いている。
1月31日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
君主が将軍を差し置いて出しゃばったらダメなその2ですね。
軍に指示を出すのはあくまでも将軍ということです。
でしゃばってはいけません。
命令は一本化しないと。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
凡そ此の五つの者は将の過ちなり。用兵の災なり。軍の覆し将を殺すは、(九変) 凡此五者将之過也。用兵之災也。覆軍殺将、(必以五危。不可不察也。) 「そもそもこの五つのことは、将軍が知らず知らずのうちに陥…
故に進んで名を求めず、退きて罪を避けず、唯人を是れ保ちて、利、主に合うのは、国の宝なり。(地形) 故進不求名、退不避罪、唯人是保、而利合於主、国之宝也。 「したがって、軍を進めて戦いに勝っても名誉を求…
況(いわ)んや遠き者は数十里、近き者は数理なるをや。吾を以てこれを度(はか)るに。 況遠者数十里、近者数理乎。以吾度之、(越人之兵雖多、亦奚益於勝敗哉。故曰、勝可爲也。敵雖衆、可使無鬭。) 「まして遠…
凡そ軍は高きを好みて下(ひく)きを悪み、陽を貴びて陰を賤しみ、生を養いて実に処る。(行軍) 凡軍好高而悪下、貴陽而賤陰、養生而処実。(軍無百疾、是謂必勝。) 「そもそも、軍を配置するには高い所がよく、…
三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし。(軍争) 三軍可奪気、将軍可奪心。 「(以上のように、夜戦には火や鐘、太鼓をたくさん使い、昼夜の戦闘では旗や幟類を多用することにより)敵軍の士気を阻喪させて戦…