凡そ軍を処(お)き敵を相(み)るに、山を声絶(こ)ゆれば谷に依り、生を視て高きに処(お)り、(行軍)|4月14日
Release: 2020/04/14 Update: 2020/04/14
凡そ軍を処(お)き敵を相(み)るに、山を声絶(こ)ゆれば谷に依り、生を視て高きに処(お)り、(行軍)
凡処軍相敵、絶山依谷、視生処高、(戦隆無登。此処山之軍也。
「そもそも、軍を宿営させ、敵情を観察するについては、次のことを留意しなければならない。
①山岳地帯で戦う場合。
山地を行軍するときは、谷に沿って進み、視界の開けた高地に陣地を作り、(敵が高いところにおれば、こちらから攻め登らずに、敵を誘いおろすがよい)」
山岳戦の原則を説明している。
隆(たか)きに戦いて登る無かれ、此れ山に処(お)るの軍なり。
4月14日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
イチから知りたい!孫子の兵法には”安全を見極める”とあります。
行軍でもっとも大切なのは、安全、危険の見極め。
ビジネスでも新規事業を行うときには安全と危険を見極めて進まなければいけません。
ただやみくもに突き進めが必ず負ける。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
隘形(あいけい)は、我先ずこれに居らば、必ずこれを盈(み)たして以て敵を待つ。若(も)し敵先ずこれに居らば、(地形) 隘形者、我先居之、必盈之以待敵。若敵先居之、盈而勿従、不盈而従之。) 「隘形とは、…
凡そ此の五つの者は将の過ちなり。用兵の災なり。軍の覆し将を殺すは、(九変) 凡此五者将之過也。用兵之災也。覆軍殺将、(必以五危。不可不察也。) 「そもそもこの五つのことは、将軍が知らず知らずのうちに陥…
死地には則ち戦う。(九地) 死地則戦。 「死地では、戦う以外に生き残る道はない」”死地”とは速やかに戦わなければ全滅してしまう地域である。このような地域にはまりこんだら、ただ勇戦あるのみだ。なぜなら、…
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争) 兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。 「作戦行動の基本は、敵をあざむくことである。有利な状況をつくりだして行動し、しかも、兵力を分散さ…
兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。(始計) 兵者国之大事、死生之地、存亡之道。不可不察也。(故経之五事、校之以計、而索阻其情。) 「戦争は国家の大事で、国民の生死、国家の存…