卒を視ること嬰児の如し、故にこれ深谿に赴くべし。卒を視ること愛子の如し、(地形)|6月9日
Release: 2020/06/09 Update: 2020/06/09
卒を視ること嬰児の如し、故にこれ深谿に赴くべし。卒を視ること愛子の如し、(地形)
視卒如嬰児、故可予之赴深谿。視卒如愛子、(故可与之俱死。)
「将たる者にとって、兵卒は赤ん坊のようなものである。将軍が兵卒を赤子のように愛すると、兵卒は深い谷底であろうと共に下りて行こうという気持ちになるのである。将たる者にとって、兵卒は我が子のよなものである。将軍が兵卒をわが子のように扱うと、(兵卒は喜んで生死を共にしようとという気になるのだ)」
将たる者と兵卒のスキンシップの大切さを教えている。
かっこ内は、故にこれ俱(とも)に死すべし。
6月9日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
将軍の心得ですね。
自分の子供のように兵隊を扱わなければ生死を共にてくれないのは当然のことです。
人の心を動かすというのは小手先ではいけませんね。
しかし、実際の親として子供を送り出す場合、優秀な将軍であればあれるほど死んでしまう現実もあります。
複雑な気持ちですね。
今日も一日がんばります。
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