天命を受け入れる①
Release: 2022/04/04 Update: 2022/04/04
天命を受け入れる①
私の考えによりますと、われわれ人間というものは、すべて自分に対して必然的に与えられた事柄については、そこに好悪の感情を交えないで、素直にこれを受け入れるところに、心の根本態度が確立すると思うのであります。否、われわれは、かく自己に対して必然的に与えられた事柄については、ひとり好悪の感情をもって対しないのみか、さらに一歩すすめて、これを「天命」として謹んでお受けするということが大切だと思うのです。同時に、かくして初めてわれわれは、真に絶対的態度に立つ頃ができると思うのです。【12】
起こるべきして起こる事情というものがある。これを天命というのでしょうか。
誰かと会うなどは実に偶然で縁というものを感じるわけですが、新しい世界で新しい人間関係を築こうとするというのもまたそいういうものなのかもしれません。
自分の今の事情についてはやはり素直に受け入れていく他ないのだと思います。
それについて心の態度というかどう受け取るかはしっかり自分でどうにかした方がいいと思います。
また、新たなことが始まっていくと思います。
時としてうまくいかないとかあるとは思いますが素直に受け入れていこうと思いました。
関連コンテンツ
人生というものは、実に妙味津々たるものです。何が面白いといっても、人生ほど面白いものはないでしょう。どの小説が面白いといっても、人生そのものの面白さからいえば、結局はその一断面にすぎないわけです。…
松陰先生が、その弟子たちに対するお言葉が、非常にていねいであったということは、先生の内なる境涯をうかがい得る一つの証拠として、非常に大切だと思うのです。先生がお弟子の人々に対して、そのお言葉が非常に丁…
無窮なる生命 人間というものは、その外面を突き破って、内に無限の世界を開いていってこそ、真に優れた人と言えましょう。同時にまたそこにこそ、生命の真の無窮性はあるのでしょう。【302】 #修身教授録一日…
道元禅師は「某は座禅を三十年余りしたにすぎない」というておられますが、これは考えてみれば、実に大した言葉だと思うのです。本当に人生を生き抜くこと三十年に及ぶということは、人間として実に大したことと言っ…
人生の二大根本真理 この「人生というものは二度くり返し得ないものだ」ということと、もう一つは、われわれ人間は、いつ死なねばならぬかわからぬという、人生に関するこの二大根本真理が、心の底でガッチリと切り…