急に暴にして而る後に其の衆を畏るるは、不精の至(いた)りなり。|5月11日
Release: 2020/05/11 Update: 2020/05/11
急に暴にして而る後に其の衆を畏るるは、不精の至(いた)りなり。
先暴而後畏其衆者、不精之至也。
「最初はどなり散らしたりして手荒く部下を使い、あとで離反を恐れてご機嫌をとったりするのは、上の者が下の者の扱い方を知らないからである。」
”不精”とは、その扱い方に全く精通していない意味。
ここは、部下の扱い方を知らないこと。
上の者が、どなり散らしたかと思うと、こんどは”すこしやりすぎたかな。これでは部下が離反するかも?”と心配してご機嫌をとったりするのでは、みっともない。
5月11日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
こういうことではいけませんね。
しかし、こういう上司は世の中にたくさんいるかと思います。
ほめるか叱るか。
バランスのとれたものでなければいけません。
決まり事をしっかりつくり、どういうことがだめなのかを示さないでいるのは問題ですね。
考えてみると決まりごとがないですね~。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
丘陵・隄防には、必ず其の陽に処りて、これを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。(行軍) 丘陵隄防、必処其陽、而右背之。此兵之利、地之助也。 「丘陵や堤防に陣をしく場合には、必ずその日の当る所、すなわち…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…
諸侯の謀を知らざれば、予め交わる能わず。山林、険阻、沮沢の形を知らざれば、(軍争) 不知諸侯之謀者、不能予交。不知山林険阻温沢之形者、(不能行軍。不用郷導者、不能得地利。) 「諸外国のはかりごとや動向…
将吾が計を聴きてこれを用(もち)うれば必ず勝たん。これに留まらん。(始計) 将聴吾計用之必勝。留之。(将不聴吾計用之必敗。去之。) 「将軍がもしわたしの計りごとを聞き入れて用いれば必ず勝つでしょう。そ…
善く兵を用うる者は、役、再籍(さいせき)せず、糧、三載(さんさい)せず、用を国に取り、糧を敵に因る。(作戦) 善用兵者、役不再籍、糧不三載、取用於国、因糧於敵。(故軍食可足也) 「いくさ上手なリーダー…