終わりを全うする|8月3日のことです。
終わりを全うする あと片付けをせず、使った道具の手入をせず、靴を揃えぬ、傘のしずくを乾かさぬ、こうした事は身のたしなみとしての単なる作法だとか、行儀とかと、行儀と心得ているのが、これまでの考えであるが ・・・
終わりを全うする あと片付けをせず、使った道具の手入をせず、靴を揃えぬ、傘のしずくを乾かさぬ、こうした事は身のたしなみとしての単なる作法だとか、行儀とかと、行儀と心得ているのが、これまでの考えであるが ・・・
仕事を追う 出発の良し悪しが、その日の仕事に、どのように関係するか。気をつけてためしてごらんなさい。仕事が順序よくいく。人が都合よく来る。話がよくまとまる。 それはなぜでしょうか。仕事を追うからです。 ・・・
度胸をすえる きらって、払いのけようと、いら立ちから、苦難も、苦しめの手をゆるめないのである。 一天にわかにかきくもり、雷鳴天地にとどろき、大雨沛然といたる。 しかし、これは人を害しようとするのではな ・・・
我が身を引きうける 何か不都合が起こったとき、それは自分が悪いのである。 苦しいときには自分が間違っていたのであり、人が苦しむときも己が至らないからであると、一切を己の責めに取る。骨、我が身に引きうけ ・・・
武士道が育んだ文化 我が国の歴史上に、いわゆる中世という七百年、この時代は中堅階級の武士であったが、彼らは堅固な道義を築きあげて、社会生活をもちつづけたばかりでなく、日本文化の精髄を磨き出した。これは ・・・
準備はよいか 準備はよいか。用意はできたか。 「用意周到」とは、物に関する方面だけでよいであろうか。 実はこの奥に、こうした物すべてを生かすか殺すか、そのノド首をぎゅっとおさえているものがある。 それ ・・・
幸福の原動力 働くには、こつがある。 それは、喜んで働くこと。進んで、尻がるに、腰がるに、かるがると働くこと。こうした働きが、真の働きである。 この働き、この喜びが、これが人生幸福の原動力であって、こ ・・・
交渉の心構え 一つの使命を持った交渉にあたるときは、その目的をしっかりと肚にいれることが第一そういう目的のために行うことを、準備する。そうしてすっかり忘れる。 向こうについたときは、「なんのために来た ・・・
尊卑と順序 同権であり、同じ力ではらいてこそ、夫婦のむずびは、いよいよかたくなる。もし、一方が弱いとすれば、結んでも切れてしまう。合一してゼロとなる場合、「+」と「-」の絶対値は常に等しくなくてはなら ・・・
失業しても ある人が職を失った。会社の社長であった。しかし、「休んでなるものか、働くぞ」と決心して、家の前の掃除を始めた。 ある会社の門衛が欠けた。このごろ道をはくので評判の元社長の話があった。今まで ・・・