朝の気は鋭く、昼の気は惰(おこた)り、暮の気は帰る。故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避け、|3月29日
Release: 2020/03/29 Update: 2020/03/29
朝の気は鋭く、昼の気は惰(おこた)り、暮の気は帰る。故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避け、
朝気鋭、昼気惰、暮気帰、故善用兵者、避其鋭気、(撃其惰帰、此治気者也。)
「人の気力というものは、朝は気力がみちていて鋭く、昼はだれ気味になって気力がにぶり、日暮れには気力がなくなって休息のために帰りたがる。したがって、いくさ上手は、敵の気力が旺盛なときには戦いを避け、(敵の気力が鈍ったり、気力がなくなって休息に帰るところを攻撃する。これが、敵の気力をうまく治めるということである)」
かっこ内は、其の惰気を撃つ。此れ気を治むる者なり。と訓ずる。
3月29日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
無理矢理の追い付きです。
朝戦うのは避けた方がいいということなのでしょうね。
圧倒的に差が開いている場合には朝からもいいのでしょうが被害が出そうですね。
味方の士気も同じだと思うのでそれをいかに保つことが必要なのかと思います。
夕方に仕掛けたいところですが、気持ちは敵も味方も一緒ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
吏怒るは、倦(う)みたるなり。 吏怒者、倦也。 「部隊の幹部が、むやみに部下をどなりちらしているのは、その部隊が戦いに疲れて、戦意を失っている証拠である」”吏”とは役人のこと、ここでは部隊の幹部のこと…
軍争は利たり。軍争は危たり。軍を挙げて利を争えば、則ち及ばず、(軍争) 軍争為利。軍争為危。挙軍而争利、則不及、(委軍而爭利、則輜重捐。) 「戦闘によって勝利を得れば、戦局は有利になるが、反面、危険も…
山林・険阻・沮択(しょたく)・凡そ行き難きの道を行くものを、圮地(ひち)為す。(九地) 行山林険阻沮択、凡難行之道者、為圮地。 「山林、険しい所、湿地帯などおよそ行軍しにくい所を進むばあい、そのような…
是の故に、散地には則ち戦うこと無かれ。(九地) 是故、散地則無戦。 「したがって、散地では戦いを避けるべきである」戦場となる地域を、九つの種類にわけたので、以下でそれぞれの地域について、その特長や環境…
吾が卒を以て撃つべきを知りて、敵の撃つべからざるを知らざれるは、勝の半ばなり。(地形) 知吾卒之可以撃、而不知敵之不可撃、勝之半也。 「部下の実力を十分に知っており、兵士たちに敵を攻撃する力があるのを…