美の創造|12月16日
Release: 2019/12/16 Update: 2019/12/16
美の創造
自然は一木一草のただずまし、高山大川の相貌、風雨寒暑の異変、一つとしてその美をおどろかさぬものはない。しかし無限を欲求する人の性は、これに満足せずに、さらに美しさを加えようとする。自然の形を変え、色を変え、樹木や草花にハサミを入れる。山を切り、庭園を築く。手を加えなければ、芸術とならぬのである。
人の創造は、実は自然の上にしっかりと立って、これを無限に自在に変えていくところにある。ここに否定の肯定という妙趣が成る。これが芸術である。ここに、美が成就する。
12月16日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
おはよございます。
この文章そのものが美ということもできるかと思います。
日本庭園とかそういう自然であり自然でない美しさ。
芸術についてたまには考えてみることも必要かもしれませんね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
よろしく頼む 自転車も、乗りはじめに、馬にのるように「よろしく頼むぞ」といって乗ること、このとき人馬一体、という妙境が生まれてくるのです。 すべての機械・器具を、兄弟として扱うことが大切であります。…
芸術道は鍛錬道 すべて我が国に生まれた芸術道は、いずれも捨我精進の鍛錬道でないものはありません。我が書道もまた、至純なり滅私錬成の芸術道であることは、いうまでもありません。 まず、机の前に端座する、筆…
悪法も守るべし つつみかくし無く堂々とあけっ放している人には、相手は必ず公平無私に堂々と取り組む。すべて我が心の反映であることは、我らの常に実見するところである。 いわゆる悪法でも、ある限りは守らなけ…
喜びの効用 よくなりかけると、とんとん拍子によくなり、下り坂に向かうと、一足飛びに下る。 なぜ、そうなるのか、それは、人間にかかわりあることは、「心が先行する」からである。 「喜ぶ」ということは、目の…
誉・毀 慮らざるの誉あり、全きを求むるの毀あり。(離婁上二十一章) おもんばからざるのほまれあり、まったきをもとむるのそしりあり。(りろうかみにじゅいちしょう) 【訳】 全く思いもよらないことで褒めら…