門を過ぐるも而も入らず|1月21日のことです。
Release: 2019/01/22 Update: 2019/01/22
門を過ぐるも而も入らず
禹、外に八年、三たび其の門を過ぐるも而も入らず。(滕文公上四章)
う、そとにはちねん、みたびそのもんをすぐるもしかもはいらず。(とうのぶんこうかみよんしょう)
【訳】
禹は(治水に取り組み)我が家を後にしておよそ八年、東奔西走した。その間、三回ほど我が家の前を通ったが、一度も立ち寄らなかった。
1月21日、孟子一日一言の言葉です。
治水の神、禹。
禹によって夏という国が出来上がったのですね。
禹の時代になれば具体的なことが出てきます。
人は河の周りに集まりますから国を治める上では治水は必須の条件だったのでしょうね。
一度洪水が起きればすべての作物が駄目になり不作になりますから。
もう少し、禹については調べてみる必要がありそうです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
身、道を行はざれば 身、道を行はざれば、妻子に行われず。人を使ふに道を以てせざれば、妻子に行ふこと能わず。(尽心下九章) み、みちをおこなわざれば、さいしにおこなはれず。ひとをつかうにみちをもってせざ…
苦悩から逃げない 苦難は人を殺すためにあるのではない。人をより善くし、より一歩を進めさせようと向上させようとしているのである。 一世の師表と仰がれる人々はもとより、世のいわゆる成功者という人たちについ…
本ある者 孟子曰く、「原泉混々として、昼夜を舎てず。科に盈ちて而る後に進み、四海に放る。本ある者は是れを之れ取れるのみ」(離婁下十八章) もうしいわく、「げんせんこんこんとして、ちゅうやをすてず。あな…
何をか志を尚くす―仁義のみ 曰く、「何をか志を尚くすと謂う」。曰く、「仁義のみ」。(尽心上三十三章) いわく、「なにをかこころざしをたかくすという」。いわく、「じんぎのみ」。(じんしんかみさんじゅうさ…
悪習がなおった 老父が、飲酒の悪習があって困る。年は七十に近い。子夫婦も孫たちも飲酒を止めさせようとする。しかし祖父のくせは衰えるふうがない。 或る時、決心した。「老父に今さらこの風習を変えさせようと…