能者之に従ふ|11月14日のことです。
Release: 2018/11/14 Update: 2018/11/14
能者之に従ふ
羿は拙射の為めに其の彀率を変せず。君子は引きて発せず、躍如たり。中道にして立ち、能者之に従ふ。(尽心上四十一章)
げいはせっしゃのためにそのこうりつをへんせず。くんしはひきてはっせず、やくじょたり。ちゅうどうにしてたち、そうしゃこれにしたがう。(じんしんかみよんじゅういっしょう)
【訳】
名人の羿は下手な射手のために、弓の引き方を変えたりはしない。心ある立派な人(の態度)は、ちょうど(弓の名人が)弓を引き絞り、まだ弓を放ちはしないが、力のこもること、今にも躍動して矢が躍り出ようとしている状態と同じである。(このように)中庸の道に立って導くので、ただよく耐え、努力して学ぶことができる者だけが従うことができるのである。
11月14日、孟子一日一言の言葉です。
信念を持ちまっすぐな人は他人によって変わることはない。
たしかにそうです。
そういう人の言葉、態度からはたくさんのことを学ぶことができると思います。
中庸の道を目指したいものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
身に在り 人恒に言あり。皆天下国家と曰ふ。天下の本は国に在り、国の本は家に在り、家の本は身に在り。(離婁上五章) ひとつねにげんあり。みなてんかこっかという。てんかのもとはくににあり、くにのもとはいえ…
崇に於て吾れ王に見ゆることを得たり。退きて去るの志あり、変ずるを欲せず。故に受けざるなり。(公孫丑下十四章) すうにおいてわれおうにまみゆることをえたり。しりぞきてさるのこころざしあり、へんずるをほっ…
三年の外 孔子没するや、三年の外、門人任を治めて帰らんとす。(滕文公上第四章) こうしぼっするや、さんねんののち、もんじんにんをおさめてかえらんとす。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 孔子が…
善戦者は上刑に 善戦者は上刑に服し、諸侯を連ぬる者は之に次ぎ、草莱を辟き土地に任ずる者は之に次ぐ。(離婁上十四章) ぜんせんしゃはじょうけいにふくし、しょこうをつらぬるものはこれにつぎ、そうらいをひら…
堯舜も人と同じきのみ 堯舜も人と同じきのみ(離婁下三十二章) ぎょうしゅんもひととおなじきのみ。(りろうしもさんじゅうにしょう) 【訳】 堯も舜でさえも、普通の人と変わりはない。 〇松陰は、「聖天子と…