利を見て進まざるは、労るるなり。(行軍)|5月1日
Release: 2020/05/01 Update: 2020/05/01
利を見て進まざるは、労るるなり。(行軍)
見利而不進者、労也。
「有利なものを見つけても、それを得ようと進んで来ないのは、敵が疲労しきっている証拠である」
『孫子』の火攻篇に”利を非ざれば動かず”という語がある。
また、”九地篇にも”利を合して動き、利に合わずして止む”とある。これをみても、部隊というものは、ここで進めば有利だとわかれば動くものである。それなのに進もうとしないのは、疲れ切っていて動こうにも動けないからにほかならない。
5月1日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
考えてみると普段でもそうかもしれません。
自分に絶対的に有利な条件で進めな絶対に良いという時でも動けない。
疲れているからかもしれません。
有利な条件の時に動けるように体力は残しておかなばなりませんね。
様々な条件が必要だとは思います。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
甲を巻きて趨(はし)り、日夜処(お)らず、道を倍して兼行し、百里にして利を争えば、(軍争) 巻甲而趨、日夜不処、倍道兼行、百里而争利、(則擒三將軍,勁者先,疲者後,其法十一而至。) 「たとえば、重い鎧…
交地には吾将に其の守りを謹(つつし)まんとす。(九地) 交地吾将謹其守。 「彼我両軍がまさに戦いを交えんとする交地においては、わたしは慎重に守りを固めなければならない」交地というのは、敵の領土内にあっ…
前に備うれば則ち後寡く、後ろに備うれば則ち前寡く、左に備うれば則ち右寡く、(虚実) 備前則後寡、備後則前寡、備左則右寡、(備右則左寡、無所不備、則無所不寡。寡者備人者也、衆者使人備己者也。) 「前に備…
敢えて問う、敵衆整いて将に来たらんとす、これを待つこと若何、と。(九地) 敢問、敵衆整而将来、待之若何。(曰、先奪其所愛則聴矣。) 「あえてお尋ねしますが、敵の大部隊が万全の態勢を整えて攻めて来たら、…
善く攻むる者は、敵其の守る所を知らず。善く守る者は、敵其の攻むる所を知らず。(虚実) 故善攻者,敵不知其所守;善守者,敵不知其所攻。(微乎微乎、至於無形、神乎神乎、至於無声、故能為敵之司命。) 「攻撃…