敢えて問う、敵衆整いて将に来たらんとす、これを待つこと若何、と。(九地)|7月7日
Release: 2020/07/07 Update: 2020/07/07
敢えて問う、敵衆整いて将に来たらんとす、これを待つこと若何、と。(九地)
敢問、敵衆整而将来、待之若何。(曰、先奪其所愛則聴矣。)
「あえてお尋ねしますが、敵の大部隊が万全の態勢を整えて攻めて来たら、どのようにしたらよいでしょうか。(その場合は、敵が一番大事にしているものを奪い取ることだ。そうすれば後はこちらの意のままとなるのだ)」
”先奪其所愛”とは、機先を制して敵の急所をおさえること。”所愛”とは、場所でも人でも兵糧でも財宝でも、もっともその人が大事にしているものをいう。かっこ内は、曰く、先ず其の愛する所を奪えば則ち聴くかな。と訓ずる。
7月7日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
これはとても難しいようにも思えます。
絶対絶命の大ピンチです。
そのための交渉材料をいち早く入手しなければなりません。
敵が絶対に失いたくないもを死にものぐるで探す。
そうすれば交渉にもちこむこともできる。
兵は国の大事です。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
故に進んで名を求めず、退きて罪を避けず、唯人を是れ保ちて、利、主に合うのは、国の宝なり。(地形) 故進不求名、退不避罪、唯人是保、而利合於主、国之宝也。 「したがって、軍を進めて戦いに勝っても名誉を求…
夫れ地形は兵の助けなり。敵を料(はか)りて勝を制し、険阨遠近(けんあいえんきん)を計るは、上将の道なり。(地形) 夫地形者兵之助也。料敵制勝、計険阨遠近、上将之道也。 「地形というものは戦闘上の有利な…
治を以て乱を待ち、静を以て譁(か)を待つ。此れ心を治むる者なり。近きを以て遠きを待ち、(軍争) 以治待乱、以静待譁。此治心者也。以近待遠、(以佚待労、以飽待飢、此治力者也。) 3月30日、商いの心一日…
勢いに任ずる者は、其の人を戦わしむるや、木石を転ずるが如し。木石の性は、(兵勢) 任勢者、其戦人也、如轄木石、木石之性、(安則静、危則動、方則止、円則行。故善戦人之勢、如転円石於千初之山者、勢也。)…
軍争は利たり。軍争は危たり。軍を挙げて利を争えば、則ち及ばず、(軍争) 軍争為利。軍争為危。挙軍而争利、則不及、(委軍而爭利、則輜重捐。) 「戦闘によって勝利を得れば、戦局は有利になるが、反面、危険も…