美しい世界に住む|1月18日のことです。
Release: 2019/01/18 Update: 2019/01/18
美しい世界に住む
食物でも住宅でも、人類は、永き歴史の推移につれて、物の役目を、より便利により完全に改良進歩させるだけでは満足ができずに、実用を越えた芸術の世界にまで高めずにはおきませんでした。
人の造った、物、事、それらのことごとくが、こうした美しさ、よさの中にあるということは、人の心、いや人そのものが、そこまで高められ、浄められ、暖められ、磨かれている、ということなのです。
御自分の体から、家から、お庭から、目に入るもの、耳に聞こえるもの、手に触れるもの、じっと見入ってごらんなさい。
丸山敏雄一日一話、1月18日の言葉です。
人の欲というのは恐ろしいものでどこまでも追及していきます。
これから先も欲求が無くなることはないしどんどん追求していくんでしょうね。
機能は十分みたしてもそれだけでは終わらない。
高みを目指していくことが人の本能なのでしょうね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
守成は退歩 世に「守成」という言葉がある。「創業はやすいが、守成はむずかしい」と。 創業は新しいことを築き上げて日々進んでいるのであり、守成とは過ぎたものを守っているので日々あとしぎりをしている。進歩…
苦難は正義の友 ある人は言った。 「難問題にぶち当たった時、もつれた糸をときほぐすような気持ちでこれにあたる。急いではならぬ、さわいではいかぬ。じっと見ていると、糸口が見つかる。静かに、一つひとつほぐ…
世にいう青年の恋愛、命をかけて恋い慕う情熱。これは、愛の燃えたった絶頂ではなくて、実は出発なのです。真の夫婦の間に生まれる愛情は譬えようも考えようもない、うるわしく、ゆかしいものです。 こうした夫婦生…
欲はあってよい 人間は欲心に満ちていて、それでよいのである。かりに気候がよく、食物を居ながらにして得られ、着物もいらぬとしたら、何を楽しんで働こう。文化といったようなことは何一つ栄えず、原始の世界が、…
おおらかに育てる 女の子には美しい着物を着せたり、男の子は頭をいろいろにつんだりする。大人のできそこないのようにして玩具にしている。これは愛情と間違えているのであります。 子供は、できるだけ簡素に大ら…