務を知らず|11月19日のことです。
Release: 2018/11/19 Update: 2018/11/19
務を知らず
三年の喪を能くせずして而して緦・小功を之察し、放飯流歠して而して歯決なきを問ふ。是れを之れ務を知らずと謂ふ。(尽心上四十六章)
さんねんのもをよくせずしてしこうしてし・しょうこうをこれさっし、ほうはんりゅうせつしてしこうしてしけつなきをとう。これをこれつとめをしらずという。(じんしんかみよんじゅろくしょう)
【訳】
(自分は)最も大事な三年の喪を行うこともできないのに、緦麻(しま)、親戚のための三カ月の喪や小功、五カ月の喪のことをやかましく論じる。また、(自分は)大飯をかき込んだり、汁物を流し込むなどの不作法をしながらも、(他者には)干し肉を歯でかみ切るような不作法はするなとうるさくいったりする。これこそまず第一にすべき本務を知らないといべきものである。
11月19日、孟子一日一言の言葉です。
自分を戒めている言葉なのでしょうか。
三年喪に服すということですが論語にも為政第二にあります。
三年というのは結構長いと今の感覚では思いますが当時でも長いと感じいたのでしょうか。
しかし、親の死後は三年くらい新しいチャレンジなどはしないほうがいいのでしょうかね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
天下を有つ 匹夫にして天下を有つ。(中略)世を継ぎて以て天下を有つ。(万章上六章) ひっぷにしててんかをたもつ。(中略)よをつぎてもっててんかをたもつ。(ばんしょうかみろくしょう) 【訳】 身分の低い…
自分の本当の姿 世には「捨て身」などという言葉があって、そんな事ができれば偉そうに見えたりするが、実は人は、ほんとうは何も持っていないのである。 持っているように見えるものも、取ればなくなる、捨てれば…
修養の手始め 諸君らも身内の者について人に話す場合には、敬称をつけないことです。たとえば諸君が自分のお父さんのことは、「私の父は」と言って「お父さんはー」とは言わないのです。つまりさん付けしないのです…
善く戦う者は、これを勢いに求めて、人を責めず。故に能く人を択てて勢いに任ず。(兵勢) 故善戦者、求之於勢、不責於人、故能揮人面任勢。 「いくさ上手は、なによりも戦闘に勢いを求め、兵士一人一人の戦闘能力…
凡そ此の五つの者は将の過ちなり。用兵の災なり。軍の覆し将を殺すは、(九変) 凡此五者将之過也。用兵之災也。覆軍殺将、(必以五危。不可不察也。) 「そもそもこの五つのことは、将軍が知らず知らずのうちに陥…