去・徙|5月18日のことです。
Release: 2018/05/18 Update: 2018/05/18
去・徙
罪なくして士を殺さば則ち大夫を以て去るべく、罪なくして民を戮せば則ち士以て徙るべし。(離婁下四章)
つみなくしてしをころさばすなわちたいふもってさるべく、つみなくしてたみをりくせばすなわちしもってうつるべし。(りろうしもよんしょう)
【訳】
主君が罪もないのに(一時的な感情で)役人を殺すようであれば、(その危険はやがて大夫にも及ぶであろうから)大夫は速やかにその国を去るべきである。また、主君にが罪もないのにその人民を殺すようであれば(その危険はやがて役人にも及ぶであろうから)役人は速やかに他国に移るべきである。
〇松陰は、「古代中国での教えである、我が国の武士は諌死を第一とする」と記している。
5月18日、孟子一日一言です。
諌死。(死んで目上の人をいさめること)
諌死と検索すると織田信長と平手政秀の話が出てきます。
死んででも諫めて気づかせるような美談が日本的な感覚がします。
他国に行くのもいいですが、私なら諌死してでもというところがなんだか好きです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
江河を決するが如く 其の一善言を聞き一善行を見るに及んでは、江河を決するが如く、沛然として之れを能く禦ぐことなきなり。(尽心上十六章) そのいちぜんげんをききいちぜんこうをみるにおよんでは、こうがをけ…
郷党は歯に如くはなし。(公孫丑下二章) きょうとうはしにしくはなし。(こうそんちゅうげにしょう) 【訳】 世間では重ねた年齢が最も尊ばれる。 〇松陰は、「孟子」の「三尊(爵位・年齢・道徳)」に関して、…
苟も善を好めば 夫れ苟も善を好めば、則ち四海の内、皆将に千里を軽んじて来り、之れに告ぐるに善を以てせんとす。(告子下十三章) それいやしくもぜんをこのめば、すなわちしかいのうち、みなまさにせんりをかろ…
不仁なるかな、梁の恵王や 不仁なるかな、梁の恵王や。(尽心下首章) 【訳】 不仁であること、梁の恵王は。 ○松蔭は、「この一句が全体の骨子である。(土地が欲しいために無用な戦を起こし、自分の愛する子弟…
眸子より良きはなし 人に存する者は眸子より良きはなし。(中略)其の言を聴きて其の眸子を観れば、人の焉んぞ廋さんや。(離婁上第十五) ひとにそんするものはぼうしよりよきはなし。(ちゅうりゃく)そのげんを…