命名の意義|7月16日のことです
Release: 2019/07/16 Update: 2019/07/16
命名の意義
わが国では、昔から、造った品に名をつけていました。刀で申しますと、「菊一文字」とか、「浪切丸」とかいうのがあります。
人間の名づけは、元服の式、命名の式になります。一人前になったという印に、立派な人に名をつけて貰いました。これは、将来を祝福して、それを名に象徴して生命をふきこむのです。これが仏像なら、開眼供養の式で、開眼供養によって魂が入ることになるのと同じです。すべて、かくのごとく名をつけて、生き物としたのですが、これを祖先の行ってきた「式」というのであります。
7月16日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
物にも名前を付ける。商品名などもそうなのかもしれませんね。
真剣に考え得た商品名とそうでないものとではやはり思いが違ってきますね。
名前を付けて命を吹きこむ。
大事にする気持ちが出てくる気がします。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
無二の機会 仕事のないほど苦しい事はない。この体験をしみじみと身に体得したのは、私の一年二ヶ月の鉄窓生活だった。 ガチャンと扉が閉められると、もう朝から夜まで一人である。高い窓のーー金網の彼方にわずか…
耳という心の関門 聞えぬことを無理に聞こうとして、聞き耳を立てたり、また聞いても聞かぬふりをしたり、耳をとおしてわが心を偽ることは皆、耳の機能をにぶらせ、耳を聞えなくすることである。 「風疎竹に来る …
その時、その職場は、天下唯一の聖なる働き場所ではないか。 そしてその一瞬間は、自分の一生の中たった一度しかない清き時間ではないか。どうして、うっかりできよう。 他にない時、またとない所、そしてそれだけ…
約束は必ず守る だらしない人は、その人の周囲が、その人の心の通りにだらしなく動いていく。それで所々穴のあるままの網をうつごとく、またここかしこに石をぬいた石垣のように、その事業は、形は花やかに見えても…
働きの報酬 働きには、必ず「報酬」がついてくる。 金銭でうける「報酬」は、多少があり、不公平があったりすかもしれないが、この自然にして当然に受ける報酬は、働きに比例して落ちもなく、忘れられもせず、必ず…