将、敵を料(はか)ること能わず、少を以て衆を合せ、弱を以て強を撃ち、兵に選鋒無きを北と曰う。(地形)|6月2日
Release: 2020/06/02 Update: 2020/06/02
将、敵を料(はか)ること能わず、少を以て衆を合せ、弱を以て強を撃ち、兵に選鋒無きを北と曰う。(地形)
将不能料敵、以少合衆、以弱撃強、兵無選鋒曰北。
「将軍が敵の力を正当に評価できない、少数の兵力をもって多数の敵とわたりあえない、弱い兵力で強力な敵と戦えない、しかも、自分には中心となるべき精鋭もいない、こういう場合を北という」
”少を以て衆を合せ”とは、味方の少数の兵を多数と戦わすこと。
”選鋒”とは、精鋭部隊のことをいう。兵卒を選んで特別訓練をした精鋭隊、レインジャー部隊などはこれにあたる。
6月2日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
これはまったく勝てない状態ですね。
君主は無能な将軍を即刻くびにすべきですね。
兵は国の大事。
全滅させてしまいます。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
夫(そ)れ将は国の輔(ほ)なり。輔、周なれば則ち国必ず強し。輔、隙(げき)あれば則ち国必ず弱し。(謀攻) 夫将者國之輔也、輔周則國必強、輔隙則國必弱。 「そもそも将軍というものは、君主を輔佐する重要な…
重地には吾将に其の食を継がんとす。(九地) 重地吾将継其食。 「重地においては、わたしはつねに部隊の兵糧を絶やさず、補給や調達を強化しなければならない」敵の領内における重地とは、敵の領内深く入りこみ、…
我以て往くべく、彼を以て来るべきもの、交地と為す。(九地) 「わが軍も攻め入ることができるし、敵軍もやって来ることのできる地域を交地という」”交地”とは、かんたんにいえば、敵も味方もたやすく進攻できる…
計、利として以て聴かるれば、乃(すなわ)ちこれ勢いを為して、以て其の外を佐(たす)く。(始計) 計利以聴、乃為之勢、以佐其外。(勢者因利而制権也。) 「その計りごとが有利であるとして採用されるなら、次…
夜呼ぶは、恐るるなり。(行軍) 夜呼者、恐也。 「夜になって、敵軍が大声で呼び交わす声が聞こえるのは、敵がなにかにおびえているからである」夜中に敵が大声を出して呼び合っているのには、さまざまな理由が考…