夫(そ)れ将は国の輔(ほ)なり。輔、周なれば則ち国必ず強し。輔、隙(げき)あれば則ち国必ず弱し。(謀攻)|1月29日
Release: 2020/01/29 Update: 2020/01/30
夫(そ)れ将は国の輔(ほ)なり。輔、周なれば則ち国必ず強し。輔、隙(げき)あれば則ち国必ず弱し。(謀攻)
夫将者國之輔也、輔周則國必強、輔隙則國必弱。
「そもそも将軍というものは、君主を輔佐する重要な存在である。君主と輔佐役の将軍との関係がピタリと密接に結ばれていれば、国は必ず強大になっていく。逆に、両者の関係にスキマがあり、密接さを欠く場合には、国は必ず弱体化するものだ」
輔とはもともと車の添え木のこと。添え木が車輪にぴったりと密着している車は強い。ここでは、君主の輔佐役のこと。君主と将軍の関係の善し悪しで、国家の強弱は左右される。
1月29日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
君主を輔佐する将軍。
任命責任は重大ですね。
国の存亡を左右します。
相性がいいというだけでは駄目でしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
上に雨ふりて水沫(すいまつ)至らば、渉(わた)らんと欲する者は、其の定まるを待つなり。(行軍) 上雨水沫至、欲渉者、待其定也。 「河の上流に雨が降って水嵩が増している時には、渡河しようとする者は、その…
瞬間に生きる 今日の事は必ず今日のうちにしてしまう。これを続けていると、瞬間瞬間がことごとく働きである。何もしない時がない。それで、その時以外に時がない。ただ瞬間に生きている、それで永遠に生きている。…
あいさつで絆を結ぶ 人間は、二人以上一緒に暮らしていますときは、すぐにわがままが出ますので、これを一つのレールの上に乗せていくようにしなければ、うまくまいりません。このレールに乗るために、あいさつが生…
千里を行きて労せざるは、無人の地を行けばなり。攻めて必ず取るは、(虚実) 行千里而不労者、行於無人之地也。攻而必取者、(攻其所不守也。守而必固者、守其所不攻也。) 「千里の遠い道のりを行軍しても疲れな…
五穀は種の美なるものなり 五穀は種の美なるものなり。(告子上十九章) ごこくはたねのびなるものあり。(こくしかみじゅうきゅうしょう) 【訳】 五穀(稲・黍・粟・麦・豆等、人が常食とする主要な穀物)は最…