王の不智を或ふなきなり|8月15日のことです。
Release: 2018/08/15 Update: 2018/08/15
王の不智を或ふなきなり
王の不智を或ふなきなり。(中略)一日之れを暴めて十日之れを寒さば、未だ能く生ずるものあらざるなり。(告子上九章)
おうのふちうたがうなきなり。(中略)一日これをあらためてとおかこれをひやさば、いまだよくしょうずるものあらざるなり。(こうしかみきゅうしょう)
【訳】
齊の王は道について何も知らないのではないかと、怪しんではいけない。(中略)(種をまいてから)一日だけ温め、あとの十日はこれを冷やしたならば、とても芽を出すことなどはできない。
〇松陰は、「主君というものは実に難しい。数百人の家臣がなんとかして気に入られようと考え、美女犬馬の類まで献上する。しかし、それら(種を冷やすような行為)に一切疑うことのない我が主君は実に剛毅賢明の方である」という兄杉梅太郎の言葉を絶賛している。
長州の主君は毛利敬親。
実際あんまり知らないです。
しかし、実は維新の立役者といってもいいかもしれませんね。
この主君あってこその長州なんですね。
人の上に立つ人間は剛毅懸命でなければなりませんね。
剛毅賢明( 意志が強固で不屈なこと。かしこくて道理に明るいこと。)
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
志士は溝壑にあるを忘れず。勇士は其の元を喪ふを忘れず。(滕文公下首章) ししはこうがくにあるをわすれず。ゆうしはそのこうべをうしなうをわすれず。(とうぶんこうしもしゅしょう) 【訳】 志士は(正しい道…
堯の時に当りて② 舜、(中略)禹、九河を疏し、済・漯(の水)を瀹してこれを海の注ぎ、汝・漢を決し、淮・泗を排して之れを江に注ぐ。然る後に中国得て食ふべきなり。(滕文公上四章) しゅん、(中略)う、じゅ…
類を知らず 指の人に若かざるは則ち之れを悪むを知り、心の人に若かざるは則ち悪むに知らず。此れを之れ類を知らずと謂ふなり。(告子上二十章) ゆびのひとにしかざるはすなわちこれをにくむをしり、こころのひと…
斎戒沐浴すれば 西子も不潔を蒙らば、則ち皆鼻を掩ひて之れを過ぎん。悪人ありと雖も、斎戒沐浴すれば、則ち以て上帝を祀るべし。(離婁下二十五章) せいしもふけつをこうむらば、すなわちみなおおいてこれをすぎ…
三年の外 孔子没するや、三年の外、門人を治めて帰らんとす。(滕文公上四章) こうしぼっするや、さんねんののち、もんじんをおさめてかえらんとす。(とうのぶんこうかみよんしょう) 【訳】 孔子が亡くなられ…