苗則ち槁れぬ|2月11日のことです。

苗則ち槁れぬ
宋人其の苗の長ぜざるを閔へて之れを椻ける者あり。茫々然として帰り其の(家)人に謂つて曰く、今日病れぬ。予れ苗を助けて長ぜしめたりと。其の子趨りて往きて之れを視れば苗則ち槁れぬ。天下の苗を助けて長ぜしめざるもの寡し。(公孫丑上二章)
そうひとそのなえのちょうぜざるをうれえてこれをぬけるものあり、ぼうぼうぜんとしてかえりその(いえ)ひとにいっていわく、きゅうつかれぬ。われなえをたすけてちょうぜしめたりと。そのこはしりてゆきてこれをみればなえすなわちかれぬ。てんかのなえをたすけてちょうぜしめざるものはすくなし。(こうそんいかみにしょう)
【訳】
宋の国の百姓に、苗の成長が遅いのを心配し、(早く伸びろとばかり)一本一本引っ張った者がいた。ぐったり疲れて帰宅するなり、「ああ、今日は疲れた。苗を引っ張ってきたものだから」と言った。(それを聞いて)その息子は(心配になり)田んぼで駆け付けてみたら、苗はすっかり枯れてしまっていた。世間には苗を引っ張って成長させるようするような(馬鹿げた)ことをする者が少なくない。
2月11日、孟子一日一言の今日の言葉です。
実にまぬけなことだとは思いますが実際こういう場面あるかもしれませんね。
子どもでも社員でもそんなことがあるかもしれません。
人それぞれに成長の速度が違いますかそういうことをしっかりと見極めるのも上にたつ人間の役目かもしれません。
無理に引っ張ると枯れてしまいますね。
成長をしっかりと確認することも大切ですね。
今日も一日がんばります。