諸侯自ら其の地に戦うを、散地と為す。(九地)|6月17日
Release: 2020/06/17 Update: 2020/06/17
諸侯自ら其の地に戦うを、散地と為す。(九地)
諸侯自戦其地、為散地。
「諸侯が敵の侵入を受けて、やむなく自分の領土内で戦う場合、その戦場となる地域を散地という」
”散地”とは平たくいえば、自国内で戦う場合の戦場のことである。
敵の侵略を受け、止やむなく自国の領内で戦うと、兵士たちの家郷や家族たちのことを思って心が散り散りになる。
また、自国が戦場になるのだから、損害が気になってソワソワする。だから、”心が散る”という意味で散地とした。
6月17日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
自国内に侵入を許すと兵は気が散る。
たしかにそうかもしれません。
国境付近の場所はそういう場所かもしれませんね。
日本はあまり海に囲われいるためそういう意識が弱いのかもしれませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
軽地には吾将にこれをして属せしめんとす。(九地) 軽地吾将使之属。 「軽地では、兵士たちの心が軽々しくなっているので、わたしは全軍をよく把握して、兵士たちが上っ調子にならないように心掛ける。そのために…
故に其の戦い勝ちて忒(たが)わず。忒わずとは、其の措く所、必ず勝つ。已に敗るる者に勝つなり。(軍形) 故其戦勝不忒。不忒者、其所措必勝。 勝已敗者也。 「それゆえ、その戦いぶりは勝利にまちがいない。ま…
奔走して兵車を陳(つら)ぬるは、期するなり。半ば進み半ば退くは、誘うなり。(行軍) 奔走而陳兵車者、期也。半進半退車、誘也。 「敵軍の動きが右往左往してあわただしく、その上、戦車を連ねているのは、敵が…
故に敵を殺すのは怒(ど)なり。敵の利を取るは貨なり。故に車戦に車十乗已上(くるまじゅうじょういじょう)を得れば、(作戦) 故殺敵者怒也。取敵之利者貨。故車戦得車十乗已上、(賞其先得者、而更其旌旗、車雜…
正々の旗を邀(むか)うること無かれ。堂々の陣を撃つこと勿(な)れ。此れ変を治る者なり。(軍争) 無邀正正之旗,勿擊堂堂之陣,此治變者也。 「隊伍を整えて自信を以て進撃してくる敵を迎えうつべきではない。…