予れ私かにこれを人に淑くす|6月6日のことです。
Release: 2018/06/06 Update: 2018/06/06
予れ私かにこれを人に淑くす
君子は沢は五世にして斬え、小人の沢も五世にして斬ゆ。予れ未だ孔子の徒たるを得ざるなり。予れ私かにこれを人に淑くす。(離婁下二十二章)
くんしのたくはごせいにしてたえ、しょうじんのごたくもごせいにしてたゆ。われいまだこうしのとたるをえざるなり。われひそかにこれをひとによくす。(りろうしもにじゅうにしょう)
【訳】
心ある立派な人でも、普通の人間でも、その残した教化や恵みは、五代(およそ150年)もたてば消えてしまうものである。私は生まれるのが遅くて、孔子先生の直接の弟子になることはできなかった。しかし、(その教えを受けた)人々から学び、ひそかに自分の身を修めてよくすることができた。
孟子一日一言、6月6日のことです。
真実は150年以上たっても残っていきます。
それはちゃんと繋いでいくようにしているからだと思います。
論語は孔子様が書いたものではありませんがお弟子さん達がその言語録をまとめていったものです。
伝えていくことが大事なんですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
門を過ぐるも而も入らず 禹、外に八年、三たび其の門を過ぐるも而も入らず。(滕文公上四章) う、そとにはちねん、みたびそのもんをすぐるもしかもはいらず。(とうのぶんこうかみよんしょう) 【訳】 禹は(治…
怒を藏さず、怨を宿めず 怒を藏さず、怨を宿めず。(万章上三章) 【訳】 (心ある立派な人は)怒る時には怒って、その怒りを隠さない。しかし、その怒りをいつまでも根にもつことはない。 〇松陰は、「もしも他…
本ある者 孟子曰く、「原泉混々として、昼夜を舎てず。科に盈ちて而る後に進み、四海に放る。本ある者は是れを之れ取れるのみ」(離婁下十八章) もうしいわく、「げんせんこんこんとして、ちゅうやをすてず。あな…
国君仁を好めば天下的なし 国君仁を好めば天下に敵なし。(尽心下四章) こっくんじんをこのめばてんかてきなし。(じんしんしもよんしょう) 【訳】 一国の君たる者が仁を好むならば、民は皆心服し、天下無敵で…
為さざるありて 人、為さざるありて、而る後に以て為すあるべし。(離婁下八章) ひと、なさざるありて、しかるのちにもってなすあるべし。(りろうしもはっしょう) 【訳】 人は、不正不義は絶対にしない、とい…