豪傑ー文王なしと雖も猶ほ興る|10月14日のことです。
Release: 2018/10/14 Update: 2018/10/14
豪傑ー文王なしと雖も猶ほ興る
文王を待ちて而る後に興る者は凡民なり。夫の豪傑の士の若き文王なしと雖も猶ほ興る。(尽心上十章)
ぶんおうをまちてしかるのちにおこるものはぼんみんなり。かのごうけつのしのごときはぶんおうなしといえどもなおおこる。(じんしんかみじゅっしょう)
【訳】
(周の)文王のような聖人の教化を受けて初めて発憤して立ち上がるのは、平凡な人間である。世に豪傑と称されほどの人物は、たとえ文王の教化がなくても、みずから進んで立ち上がるものである。
〇松陰は、「この言葉より、凡民と豪傑の区別を明白に知ることができる。豪傑とは、何事も自分の力で作り出し、他者の足跡を踏もうとしないものである」と記している。
10月14日、孟子一日一言の言葉です。
凡民も多いのもたしかですが、凡民にもなれない人もいます。
凡民でもましですね。
政治家には豪傑であってほしいものです。
自分の使命も認識して仕事をしたいと思いました。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
為すあらんとする者は 顔淵曰く、「舜何人ぞや、予れ何人ぞや」と。為すあらんとする者は亦是くの若し。(滕文公上首章) がんえんいわく、「しゅんなんびとぞや、われなんびとぞや」と。なすあらんとするものはま…
命を立つる所以 殀壽貮はず、身を修めて以て之れを俟つは、命立つる所以なり。(じんしんかみしゅしょう) ようじゅたがわず、みをおさめてもってこれをまつは、めいをたつるゆえんなり。(じんしんかみしゅしょう…
夫れ物の斉しからざるは物の情なり。(滕文公上四章) それもののひとしからざるものはじょうなり。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 そもそもどんなものでも違いあって同じではないということは、もの…
惟だ心の謂うか 孔子曰く、「操れば則ち在し、舎つれば則ち亡ふ。出入時なく、其の郷をしるなし」と。惟だ心の謂か。(告子第八章) こうしいわく、「とればすなわちそんし、すつればすなわちうしなう。でしゅつに…
人皆人に忍びざる心あり 人皆人に忍びざるの心あり。(公孫丑上六章) ひろみなひとにしのばざるのこころあり。(こうそんいかみろくしょう) 【訳】 人には皆、他者の苦痛や不幸をみれば、憐れみや痛みを感じず…